冬初めの曇り空を横浜市立野毛山動物園に10時半集合して吟行、午後は句会をやりました。あかざ俳句会(飯村寿美子主宰)の秋季吟行会には41人が集まりました。遠方の秦野の会員や飛び入りで会員でない横須賀の若き女性が参加されました。
野毛山動物園は象はいませんがお子様連れで大賑わいです。昔子育て時代に来たきりだとか、戦後の野毛は浮浪児が多くいたとか懐かしがっていました。元気印のレッサーパンダ、夫婦で毛づくろいしているマントヒヒ、昔話に出てくるキジやヤマドリ、キリンに縞馬などなど。吠え声に誘われてアムール虎に出会いました。巨大な猫でスタイル拔群、威厳十分です。大草原が懐かしいでしょうね。檻の中が狭くて悲しいですね。私たち人間も同じように、「自分で作った狭い檻」に本来の自分を押し込めているのだと思います。
句会の高点句は次の作品で、わたしは零点でした。
◯コンドルの冷気をたたむ檻暗し とも子
◯凍空や麒麟の背伸びギギギギギ 照子
◯しぐれ雲キリンの首に下りてくる 寿美子主宰
◯北風(きた)を噛むキリンの口の歪みかな 邦彦
◯マフラーを結び直して虎の前 英子