四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

高校生の俳句大会

2013-03-17 16:47:38 | 俳句

 春うららの16日、神奈川大学講堂で全国高校生俳句大賞の授賞式と講演会に出向きました。俳句界は残念ながら少子高齢化に押しまくられ、昨今の労働事情の厳しさも災いしてどうしても爺とババだけの句会になり勝ちです。おそらくどこの句会でも青春時代と壮年現役世代の方々の参入が切に望まれるのです。

文芸へ理解ある教師のご努力で第16回目の大会は全国高校の169校から9700通の投句があったそうで、頼もしく感じました。表彰される優秀校や入選した生徒たちを見上げると後生畏るべしで、立派な詩人が湧きだしそうな嬉しさを感じました。ご多忙の金子兜太(朝日俳壇選者)さんや宇多喜代子(読売俳壇選者)さん、大串章(朝日俳壇選者)さんや俳人の黛まどかさん、俳文学者の復本一郎さんがご出席され、あたたかく後輩たちを励まされました。

東京の開成高校や立教高校、大阪の吹田東高校に伍してわが神奈川県から厚木東高校が最優秀校に選ばれました。我があかざ俳句会の飯村寿美子主宰は厚木東高校のOGで、きっと大喜びだと思いました。広島高校、国士舘高校や愛知聖霊高校も表彰されました。

★青田風今日は転校生が来る      平井皆人

★夏めくやプレパラートを日に透かし  網倉朔太郎

★棗舐めて試験の反省したる      大池莉奈

★推敲の跡そのままの涼しさよ     園田 葉

 

 

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