疫病と戦争の「濁悪末法の世」にも、ありがたき春が来ました。正月から立春までの我が俳句を書き出してみました。この数十倍の駄作を句帖に眠らせております。
ふたりして大口に呑む初日かな
「火の番」の孫の吉書をかざりけり
初読経孫のプラモの汽車の音
ジョーカー引く孫の大泣き松の内
ハチ公前の渦にのまるるお正月
後書きから入るこだはり読始
地図帖にさがすドンバス松の内
酒焼けの傘寿の頬よ鮟鱇鍋
つぐなひのやう恋女房の蒲団干す
島育ちの妻の相伴酢のなまこ
かじかむや終末時計にあとがない
ピンヒール追い抜いてゆく春となり
調子とるカーペンターズ春来る
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