四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

第56回 横浜俳句大会

2011-10-11 12:06:12 | 俳句
 今日11日は大震災7ヶ月、2万人の犠牲者と早期復興を願い仏間で読経をあげさせて頂きました。なお、10月12日は芭蕉忌で栗名月です。平安時代からのニッポンの美意識の象徴、外に出てわが名月を仰ぎましょう。
 10日の爽快な体育の日、半世紀を超える伝統の横浜俳句大会がかながわ県民センター大ホールで開催されました。私たち横浜横浜俳話会の役員は9時集合準備して俳句愛好家を待ちました。私は新聞社からお預かりした立派な入賞盾を両手に運びました。いつも他人の為に手配するばかりで、一度くらいはその盾を頂きたいものです。154名の来場者の盛会となりました。大会役員としてありがたい事です。入選作品は次のとおりです。おめでとうございます。(敬称略)

神奈川県知事賞
  夕立のあとにんげんは軽くなる   中嶋文枝(92歳)
横浜市長賞
  夫の手を握るためゆく冬病棟    金子文枝
神奈川県議会議長賞
  また別の秋風に会ふ坂の上     斉藤加代子
横浜市会議会議長賞
  八月の無音の空の高さかな     大西昭舟
横浜市教育委員会賞
  眠るだけ寝ては出てゆく帰省の子  小林比奈子

横浜横浜俳話会賞
  豆の花どれも飛びたきかたちして  大垣孝子
朝日新聞社賞
  風鈴の音引越してしまひけり    山本一歩(横浜俳話会会長)
神奈川新聞社賞
  診断は加齢の一語花うつぎ     穴水よね子
産経新聞社賞
  暮れゆく父の日父がいるように   内田秀子
毎日新聞社賞
  世の中がきれいに見える青すだれ  中原善江

読売新聞社賞
  水まろくまろく白桃洗ひけり    高橋艶子
神奈川県現代俳句協会賞
  郭公やサラダのような朝がくる   鴫原さき子
日本伝統俳句協会賞
  冬瓜のなやんだことのない形状   松塚大地
横浜文芸懇話会賞
  原爆忌一杯の水重きかな      多田武峰

私は佳作で初めて入賞しました。
  娶らざる息子ばかりや目高殖ゆ  駿
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