『夫婦の相性のよし悪しがよく言われます。相性がいいと、一プラス一が、三にも五にもなるのです。
日蓮聖人は「異体同心なれば万事を成ず」とおおせられましたが、それぞれ持ち味の異なる人が心を一つにすると、考えられない力が生まれてきます。
相性は性格や考え方が似ていたほうがいいんだ、いや違ったほうがいい、とさまざまに言います。しかし、大事なのはめざすべき共通の目標を持てるかどうか、心を合わせて行動できるかどうかではないでしょうか。
「愛するものは同じ岸を歩け。別々の岸を行くと、川下に行くにつれて手をつなげなくなる」という言葉があります。
ただ、口で「同心」を唱えるだけでは、一つ心になれるものではありません。共通の願いを持って、苦楽を共にしてこそ同心が育っていくのです。
それは夫婦だけでなく、サンガも、会社のような組織も、さらには、国も世界も同じでしょう。願いを一つにして共に行動することが、いまほど大切なときはありません。』
庭野日敬著『開祖随感』より
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