蔵王堂を後にして、中千本、上千本と桜を楽しみながら歩いた。
高齢者マークを背中に貼り付けておきたいほどの山坂の上り下りもあって、道の横によけて若い人に道を譲るような場合もあったが、とにかく計画通り歩けたことが嬉しかった。
デジブック 『花の吉野山』
下りのケーブルカーに乗らずに歩く前に、大好きな葛餅を食べたのが何よりの元気のもととなったような気がする。
近くに住みながら、あまりの人出に道中の混雑を考えて、敬遠していた吉野山だったが、足の丈夫な今、行っておかねばと決心して出かけたのは本当によかったと思える。
江戸時代初期の俳人である、安原貞室の代表作 「これはこれはとばかり花の芳野山」満喫の日だった。