桃畑の花ももう終わりだろうと、市内の農村地区を友達とのんびり歩いていた。
昨日も今日も、春本番とはいえない、風が冷たく感じる。
でも土手のタンポポは、元気でもうすぐ綿毛になって飛び立っていくことだろう。
カラスは身近によく見るが、このようなトンビは我が家の当たりではあまり見ないので、悠々と飛ぶ様子を目で追った。
カメラで追ったと言う方がいいだろう。
何か狙うものがある様子で、あぜ道に立っている私たちを避けては、地上近くに滑降してくる。
狙われているのは私たちでないとは思うものの、何だか気味が悪い。
一番近づいた時のトンビは、嘴が獲物に向かっているようだ。
しかし、地上には降りないまま、私たちの頭の上を「トンビがくるりと輪を書いた ♪」の歌のように輪を書いたままどこか遠くのほうへ去っていった。
トンビに夢中になっていた私の目に、羽音を鳴らして大きな蜂が桃の花を、訪問しようとしていることに気がついた。
花に留まるまで暫く待ったが、こんな状態でなかなか留まらない。
わが町の長閑な田園風景である。
それにしても、今日は寒かった。
「春はどこまで来ているの?」