カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

紫陽花の小道を歩いて 和歌山県立植物緑化センター

2016年06月17日 | ちょっとおでかけ

 

 

和歌山県岩出市にある県立植物緑化センターへ行ってきました。

梅雨の中休みの貴重な日でした。

紫陽花の咲く季節に行ったのは初めてです。

 

時々鶯の鳴き声の聴こえる森の中の紫陽花の小路の散策です。

同行した友人のしげ子さんは、昨年免許を返納しましたので、こんな所まで連れて来てもらえたと、とても喜んでくれました。

今年もいろんなところで紫陽花と出会いました。

紫陽花園にも個性があるのでしょう。それぞれの地形をうまく利用して、訪れる人を楽しませてくれます。

 

 

美しき球の透視をゆめむべくあぢさゐの花あまた咲きたり       葛原妙子

昨日調べた紫陽花の詠を、美しい花に載せて紐解きました。

 

あぢさゐの花の内部の青淵にしばし泊てゐむ旅ゆくみづは                高野公彦 

 

あぢさゐの藍のつゆけき花ありぬぬばたまの夜あかねさす昼     佐藤佐太郎 

 

 

雨やみてあぢさゐの藍みなぎれる藍の珠より満ちてくる刻       雨宮雅子

 

過ぎゆくは紺の歳月 紫陽花のめぐりの闇のなまあたたかし        小野興二郎

 

あぢさゐの毬(まり)寄り合ひて色づけり鬼(もの)籠(こ)もらする如きしづけさ    高野公彦

 

 

あぢさゐの花の花間(はなま)にやはらかく雨ふりしづむ 夕雨夜雨        高野公彦

紫陽花橋の上から撮った花たちです。橋を渡って花の中に沈んでいきますと、その傾斜が私の膝には辛くなりそうでしたので、

楓の新葉の茜色が、ガクアジサイに語り掛けるように風に揺らいでいるのは、この季節ならではの、自然の美しさを、私は短歌には詠めなかったのでそっとカメラに納めました。

コメント (4)
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