もう20年くらい前かしら、この南山荘で丁度お昼ごろになったので、友達と釜飯を食べました。
座敷にずらりと並んだ机の上に、いい香りのする釜飯がずらりと並んでいました。
座布団に正座してのお食事でしたから、今のように膝を痛めてなかった頃であることは確かです。
南山荘でお食事をしてから、丁度真向いの紅葉が様々な色で秋の喜びを伝えてくれていました。
望遠をいっぱいにして談山神社の紅葉と、神社の建物を、紅葉と一緒に夢中になって写したものでした。
その後も大抵の秋に、談山神社に楽しい紅葉狩りをしています。
境内のあちこちに、歴史を訪ねたり、語らい山にも登ったこともありました。
でも今では、境内の石段や坂道を敬遠して、この南山荘の下から、谷を経だてた談山神社を
カメラに頂くことにしています。
紅葉の木々から望める建物を、拝観したのを思い出しながら、こうして見ていると今そこにいるように
思い出されます。
この紅葉は南山荘の庭園を見上げたもので、グラデーションが綺麗でした。
南山荘の青紅葉は、これから染まって来ることでしょう。
焦点を変えて見ました。
思い残すことなく、ゆっくりと談山神社を、遠望しました。
それで今年はまた来ることができたと、十分満足でした。
ここから見る神社が大好きなのです。
ここにすら来れなくなるほど膝が悪くならないうちは、くる年もまたくる年も、きっと、ここに
立つことでしょう。
談山神社から下って来て、八井内トンネルの前の、屋根のある橋に立ち寄りました。
屋形橋です。
この橋の所に来ますと、ロバート・ジェームズ・ウォラーの「マディソン郡の橋」と重なって
夢中で読んだ若い頃、映画館で見たこの映画、またテレビでも放映されると必ず見たことが
国も、橋も全く違うのに、「屋根のある橋」という共通点が私を、呼びよせてくれるような気がします。
このトンネルを越えて、来た時と違う下市方面から我が家に向かいました。