桜の花の咲くころに「母さんへの手紙」と言う詩集を頂きました。
著者・村上敬さんは、四国八十八ヶ所歩き遍路を57日かけて歩き通す旅をされました。
その道のりは1200kmに及ぶものです。
村上さんは「本書は苛酷な道中で心にともった熱いともし火を書き留めたものです。」と詩集のはじめに書いておられます。
「母さんへの手紙」の中に90篇の詩が収められています。
それらの作品に大きな感動を受け何度も何度も読み返して、今日に至っています。
最近ことに深く共感した作品2点をあげてみます。
永 続
ごうまんになった
人間はほろびる
もうこれ以上の
便利さは
のぞみませんから
化学をとめ
太陽と
自然をうやまう
そして
たいせつな人と
ささえあって生きる
日本にかえしたい
風
風がふいてきた
病気になった地球を
きれいにして返せ
といってきた
人間は大自然の一部分
「ごうまんがすぎるぞ
自然がいためば
人もほろびる」
と
どなってきた
御所市船宿寺境内の十三仏
詩集の題になっている「母さんへの手紙」この詩は遍路旅で、第三十八番金剛福寺のある最南端足摺岬で、お母さんへの思いを、若い頃を振り返って作者の心の叫びを詩にしています。
47行の長い詩なので、本当は全部書きたかったのですが、後半をここに載せさてていただきます。
母さんへの手紙
前・省略
親に心配かけることが一番の
親不孝だということも気づかない
にぶい息子でした
母さんの命を
ちぢめてしまいました
母さんが旅立たれて
三十年が過ぎました
生きておられるときに
おわびすればよかった
ここに来ると
あの場面を思いだして
なみだがとまりません
母さん
ごめん
今日は「母の日」この詩集のことをいつかブログに残したいと思っていましたが、なかなか機会をつかめませんでした。
この日、思い切って書きました。
感動の共有をしていただけたらと思い、躊躇いながらの記事になりました。
詩集~感動です..我が息子も.父親が元気な頃は.不平.不満を募らせていました。
今.2人の子の親となり.わたしを.大事に思ってくれるように成りました。娘とは.少し違う.母親
への優しい気持ちが嬉しく感じられます。
娘も.息子も.子育て大変な時期ですので.私も.応援し..そして.今は.わたしも元気ですが.
子供に心配かけないように~健康に気をつけようと
今日は.つくづく思いました。 こちらでは.心開いて話し出来ます~。有り難いです。
こっそり、母のそばに飾る置物を買いました。やっぱり、何かしたくなって。
私は、まだ心配をかけているんだろうな、と、切なくなりました。「いつまで心配させるの?」と、言っていそうです。
実は、いつか再会するのが楽しみなんです。今は、写真相手に一人二役の漫才です。
母とは実に有り難く優しい存在なんでしょうね~
母になることなく終わるマオママ
いつも感謝すれども口にはできずにいます
今日の日も声を聴くことも忘れていました
後で電話してみよう~~~っと
私も、母には最期まで心配の掛けどうしだったと今頃になって、悔いています。
マオママさんのお母さんは、私も実に身近に感じています。
お母様の手の温もりが、わたしの身の回りに沢山ありますので、今度お電話する時にはそのことを伝えてくださいね。
そしていつまでもお元気でお過ごしくださいとね。
ありがとうございました。
今になっては仕方がないですけど、仏様に手を合わせたとき、両親へ優しい気持ちで素直に頭を下げている自分に気がつきます。
遅いのですが通じているような不思議な気持ちになります。
いつも手元に置かれて愛読されているとのお話し嬉しく思っています。
紹介していただいた以外にも,素晴らしい作品が載せられていますね。
村上さんはご苦労されながら,飲食業の事業を成功させられました。
従業員にも歩き遍路をとりいれ,社員教育に布施の心で接客され宇和地区では評判のお店です。
お店の駐車場の一角にヘンロ小屋もたてられ,歩きへんろの方々の接待もされています。
村上さんのお遍路の途上で「こころにともった熱いともし火」に、こうして触れさせて頂けましたこと、「母さんへの手紙」大切にこれからも読ませていただきます。
ありがとうございました。