埼玉縣のふじみ野市立産業文化センターで開催された「ふじみ野産文フェスティバル2023」の舞薹に参加し、現代手猿樂「すゑひろかり」を舞ふ。地域色溢れるすべてが良い雰囲氣で、私も落ち着いた氣持ちで樂しく舞薹に立つ。歌あり、ダンスあり、いろいろあり──さうしたなかで見當たらないのがニッポンの傳統藝能であり、だからこそ私は自分からそのなかへ入っていくのだ、決して終熄してゐない人災疫病禍の動 . . . 本文を読む
上目黒氷川神社で夕方から開催された「境内テラス」の神樂殿舞薹にて、現代手猿樂「河原左大臣(かはらのおとど)」を舞ふ。四月と十月に開催されてゐる「おかげマルシェ」の納涼版イベントで、官による人災疫病禍の規制が緩和された昨年より始まり、その時も主催者から案内は頂いてゐたが、この殺人的炎暑下では……、と見送り、今夏はひとつの經験と参加す。しかしこ . . . 本文を読む
今春もご縁あって、東京都目黒區大橋の上目黒氷川神社で開催された「第8回 おかげマルシェ」にて、現代手猿樂を舞ふ。昨春にこの催しで、感染症對策のためマスクを着用して裃姿の略式で舞った「村雨留」を、今回は面と装束をつけた本式で舞ふ。思へばこの催しで披露しやうと能「熊野(ゆや)」をもとに創った途端、人災疫病禍のためその機會を奪はれ、実に三年越しで“初演”が叶ふ . . . 本文を読む
今秋も開催された神奈川縣主催のオンライン文化祭「バーチャル開放区」が、今回は應募締め切りを今月三十日まで延長するとのお知らせを頂いたので、ならばまう一作と「那須与一」を應募し、公開さるる。https://www.youtube.com/channel/UCIYeEffvoK7iXq_IcQ02x2Q平家方の掲げた皆紅の扇を、源氏方の那須與一宗高が見事に射落とし、その手柄を源平双方で褒 . . . 本文を読む
三年ぶりにやうやく復活した市民文化祭の舞臺に参加し、そもそもこの催しで初演するつもりで創った現代手猿樂「すゑひろかり」を舞ふ。すでに何度かつとめてゐる曲だが、舞臺で膝が震へ出すのは相変はらず、それは振付に入ってゐないハズなのだが……。三年ぶりの待ちに待った開催とあってか、會場の雰囲氣はこれまでより華やかに感じられたが、今回より客席からの冩真や動画撮影、録音は禁止となり、また司會進行役で毎回いい味を . . . 本文を読む
今年も神奈川縣主催のオンライン文化祭「バーチャル開放区」に参加、應募した現代手猿樂「駿河天人」の動画が、本日より公開される。https://www.youtube.com/channel/UCIYeEffvoK7iXq_IcQ02x2Q今回のお題は「ともに生きる」と云ふことで、天人と漁師、異世界に住む両者が羽衣を介して互ひの氣持ちを理解し通じ合ふひとときを描いた能「羽衣」より取材した . . . 本文を読む
今日はレンタルスタジオで、手猿樂師としての活動。いざやってみてから氣が付いたり、考へたり、自分で創ったものでありながら、確かな“意思”をもって私に迫ってくる、私の作品。 その日に向けて、その日のために準備を重ねて、それを當日に無事やりおほせると、安堵と共に寂しさを感じたりする。しかしそれが、次(あす)への第一歩となることを、私は知ってゐる。さう繰り返して、私はここまで歩んで来たのだ。そしてこれか . . . 本文を読む
「第七回おかげマルシェ」が開催された東京都目黒區の上目黒氷川神社の神樂殿にて、現代手猿樂「源氏紫(げんじむらさき)」を舞ふ。ここ數日来の惡天候は今朝まで續けど、私が出番の頃には厚い曇雲も切れてやうやく青空となり、心も雲晴れり。今回の「源氏紫」は私の好きな能のひとつ「源氏供養」を下敷きに、秋の實のムラサキシキブが紫式部の姿となって源氏物語の世界を舞ふ、と云っ . . . 本文を読む
人災疫病禍にあることを鑑みて、規模縮小といふ形で二年半ぶりに再開された上目黒氷川神社の「第5回 おかげマルシェ」にて、現代手猿樂「村雨留(むらさめどめ)」を披露する。二年前に能の名曲「熊野(ゆや)」から取材し、小書(特殊演出)の“村雨留”を曲名につけて創り、御縁があればその年の「おかげマルシェ」で初演するつもりだったが、生憎の人災疫病禍に . . . 本文を読む
座間市商店会連合会のFacebook「WE ❤ ZANA」に、四月二日の『さがみ野さくら祭り』で舞った「すゑひろかり」の舞臺冩真が掲載されてゐるのを、初めて見る。https://www.0462.net/自分の舞臺姿なのに、どこか他人(ひと)の舞臺を眺めてゐるやうな氣持ちになる。手猿樂を舞ってゐる時が真實(ほんたう)の私で、舞臺から降りてゐる時はまた別の私だからだらうか。なんであれ、真實の私がそこ . . . 本文を読む
神奈川縣座間市の「さがみ野さくら祭り」の舞台にて、現代手猿樂「すゑひろかり」をつとめる。手猿樂じたいは昨年九月に神奈川縣が企画したオンライン文化祭「バーチャル開放区」に参加するための動画撮影で、同じく「すゑひろかり」をつとめてゐるが、舞臺に立つのは山形縣米澤市の「上杉雪灯篭まつり」以来、實に二年二ヶ月ぶり。昨年までならば、人が集まる催し會場の舞臺に立つなど絶對に考へられ . . . 本文を読む
神奈川縣が企画した「バーチャル開放区」に参加するため、先月ニ十九日に動画撮影した現代手猿樂「すゑひろかり」が、開催事務局の考査を経て、十月七日付で公開される。https://kaihouku.pref.kanagawa.jp/blogshuffle私などは元来が文明の利器に疎い人種ゆゑ、應募にあたっては事務局の手を煩はせる場面もあり、何事も實際にやってみなければ覺えられないものだと痛 . . . 本文を読む
神奈川縣が企画したオンラインイベント「バーチャル開放区」に参加するため、現代手猿樂「すゑひろかり」を動画に撮る。人を集めて舞台に立つべきではないこのご時世、オンラインによる作品發表と云ふ形態には昨年より関心があったところへ、今回の企画に逢ふ。https://kaihouku.pref.kanagawa.jp/おかげで、實に一年と七ヶ月ぶりに面と装束をつけ、扇を手にする。「動画撮影では . . . 本文を読む
山形県米澤市の「第43回 上杉雪灯篭まつり」のステージイベントに参加し、現代手猿樂「河原左大臣(かわらのおとど)」を舞ふ。會場は米澤城跡の上杉神社に隣接する、「米沢市上杉博物館 伝国の杜」敷地内の屋根に覆われた野外ゆゑ、先日に降った大雪で厳寒なるは覺悟なれど、いざ出になると何も感じなくなる。屋根の外では小雪が舞ひ、時には晴れ間が覗き、そんな気まぐれな空に、ふと一瞬、「きれひだな……」とその表情(い . . . 本文を読む
横浜市内で行はれた祝賀会の席上にて、現代手猿樂「駿河天人」を舞ふ。海に臨む三保松原の傳説を、港に臨む横浜で舞ふのは、一年と四ヶ月ぶり。上演後に列席者の方々へ御挨拶申し上げ、さらに祝言小謠として「高砂」を、こちらは猿樂としてつとめる。今回、日本の傳統藝能に初めて接したといふ方も多くおられたやうで、自分の活動のひとつが大いに活きて、嬉しい御祝儀となる。 . . . 本文を読む