迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

陰陽―カゲヒナタ―23

2012-05-23 13:24:50 | 戯作
「…ま、俺が宮嶋翔を知っているのは、そういうわけ」 「そうだったんですか…」 自分はその宮嶋翔と中学生以来の親友であることは、あくまでも黙っていようと決めた。 「でさ、昨日連れてたあの女、どうした?」 「ああ…。その前に名刺、ありがとうございました」 「余計なお世話だったろ?」 「いやいや。貴重なご指摘でしたよ。おかげで、あなたが何者か、わかったんですから…」 僕は思わせぶりな言い方 . . . 本文を読む
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