「あ、お疲れ様です…」
おやおや、こんなところで会うとは。
「ケータイ、そっちもやっぱダメ?」
「そうですね。圏外ですよ」
「そっか…」
いつ着替えたのか、山内晴哉はパーカーにジーパンといった、ごく普通の服装だった。
見るからにむさ苦しいウインドよりも、こちらの方がよっぽど似合っているような…。
「家、どっちの方なの?」
自宅の最寄駅で答えると、
「川の向こうか。ちょっと距離ある . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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