迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

陰陽―カゲヒナタ―15

2012-05-15 23:17:49 | 戯作
“晴哉”と“はるや”の瞳(め)が、初めて逢う…。 「ああ、それですね…」 「これ、モデルとか、いんの?」 「まあ、一応…」 「カノジョ?」 「まさか…!」 「ふーん」 山内晴哉は再び、“たかしま はるや”さんへと視線を戻した。 彼が僕の作品に興味を持ってくれたらしいことは、ありがたかった。 いつか、「さんさ時雨」を口ずさんだ彼のことだ、少なからず和モノに関心があるのだろう。 . . . 本文を読む
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