迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

陰陽-カゲヒナタ-4

2012-05-04 23:22:41 | 戯作
翌日は、バイトはお休み。 午前中に画材屋さんで顔料を買って、午後は美術館へ。 丸の内にある大手企業の名を冠した美術館で、幕末に京都で活躍した絵師、冷泉為恭(れいぜい ためちか)の作品展が開催されているのだ。 ただし、今日は連れがいる。 待ち合わせ場所の丸ビル前に、その女性-馬川朋美は、約束の時刻ピッタリにやって来た。 「近江さん、おまたせ」 大学生と云うこの女性と知り合ったのは、 . . . 本文を読む
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