迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

陰陽―カゲヒナタ―24

2012-05-24 12:42:04 | 戯作
「三年目くらいになると、音楽ギョーカイの関係者なんかも、ライヴをこっそり覗きに来るようになってさ。 そのウワサを聞いたほかのバンドの間では、『そのうちメジャーデビューすんじゃね?』なんて囁かれるようになってな。 プロへの道が何となく見えて来て、メンバーも気合いが入るかと思ったら、ところがアイツらその逆でさ…」 「逆?」 「その頃から、急に俺の言うことに悉く反発するようになったんだよ。 ラ . . . 本文を読む
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