迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

陰陽―カゲヒナタ―6

2012-05-06 23:03:24 | 戯作
当然ながら、休憩室にも彼の姿はなかった。 そこで、午後の作業が始まったら何とか見つけて返すことにした。 でもその前に、自分のボールペンを探そう。 あれだって元手がかかっているんだ。 食事を済ませると、ピッキング商品が棚に所狭しと詰め込まれた作業エリアの、自分が午前中に通ったコースをもう一度探して歩いた。 昼休み中は節電で照明を消しているから、構内は薄暗い。 健康食品を保管している . . . 本文を読む
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