迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

陰陽―カゲヒナタ―17

2012-05-17 21:42:24 | 戯作
それから取り留めのない会話になって、それが一段落したところで僕は何となく入口を見ると、これから混雑しそうな雰囲気だったので、僕たちはそれを汐に外へ出ることにした。 僕が会計カウンターに立つと、近くにいたウェイトレスが、「ありがとうございました」とこちらへ来ようとしたところ、その前のテーブルで下げ物をしていた山内晴哉“らしき”が、 「あ、自分行きます」 と引き取って、彼がこちらへやって来た。 . . . 本文を読む
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