迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

東遊や偲ぶらん。

2017-11-03 20:08:46 | 現代手猿樂
世界中が戦争といふ狂気にはまり込んでゐた1940年代、一人の若いフランス人女性舞踊家が、日本の能楽に興味を抱き、独学に勤しんでゐた。 彼女の名は、エレーヌ•ジュグラリス。 1916年4月、ブルターニュ地方カンベールに生まれた彼女は、1920年代に舞踊を習ひ始め、やがて若手舞踊家として活動を始める。 しかし、従来の舞踊に飽き足りなくなった彼女は、さらなる模索と探求を続けるうち、ニッポンの“能楽 . . . 本文を読む
コメント