前からずっと探してゐた二目桂小南の「菜刀息子(ながたんむすこ)」のCDを、時おり覗く神保町の中古レコード店で、はからずも手に入れる。
通販サイトに出てゐることはもとより知ってゐたが、バカにしてゐるとしか思へないやうな高値が付ひてゐたので、気長に構へてほかを当たり続けてゐたところ、今日の吉事に巡り逢ふたわけである。
「菜刀息子」は上方落語でもかなり珍しゐ部類に入る大ネタで、戦前は三代目桂米團治 . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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