迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

進化深化の眩惑。

2024-05-15 20:10:00 | 浮世見聞記
河原崎國太郎の女形を樂しみに、池袋の東京建物BriiaHALLの前進座歌舞伎公演を觀に行く。昨秋に國立劇場が閉館したのを受け、毎年五月の恒例公演をこちらに移したもので、傳統藝能向けではない會場らしくナナメに假設された花道が、いかにも根城を失ひあちこちの劇場を彷徨ふ現今の前進座らしい。目當ての河原崎國太郎は、今回は「歌舞伎十八番の内 鳴神」の雲の絶間姫──嵐市太郎時代から手掛けてきた“ . . . 本文を読む
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