ラジオ放送の金春流「天鼓」を聴く。妙音を奏でる鼓の献上を拒んだ所有者の少年(後シテ)を水に沈めて殺し、以来音を出さなくなった鼓を何とか鳴らさうと、少年の老父(前シテ)を呼び出して「次は自分の番か……」と疑はれ、老父の振る撥に鼓が共鳴すればたちまち感涙して機嫌を直し、その晩に少年の音樂葬を思ひ立つ身勝手な發想の唐國皇帝こそが、この曲の陰のシテ(主役)であり、陰であるだけに曲中に當人は姿を現はさず、す . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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