お隣りさんで、二月いっぱいリフォーム工事が行はれてゐる。
施工業者も、あまり大きな音を出さないやう気を遣って作業をしてゐるのがわかるので、こちらも向かうが驚かない程度に聲を抑へての稽古を心がける。
そして、うちの床も経年劣化がぼちぼち始まってゐるので、「つひでにウチも……」と頼んでみやうかしらと勝手なことを思ったりする。
今日、大阪の小學校の工事現場で、作業員が足場から塗料に使ふシンナーを誤って落とし、下にいた児童たちが被害を受けた云々。
足場の崩落と、商売道具を落として人を怪我させる業者が、ここ最近やたら増へたと痛感する。
数年前までは陳腐なTVドラマの定番だったやうな、そんなあり得なかったことが、現今では常態化しつつある。
この恐ろしいことをよく自覺しなければ、明日は我が身となりかねなゐ。
だから私は、足場(ビケ)に出くわしたら避けて通るやうにしてゐる。
TVといふ、好きではない文明で見たのと同じにだけは、なりたうない。