迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

てつみちがゆく──相鉄12000系、貨物線を快走す

2020-07-20 18:45:00 | 鐵路
JR埼京線と相模鐵道が貨物線を通って直通する、武蔵小杉~羽澤横濱國大間を乗ってみる。




おそらく、よほどの用事でもない限り今後もまず利用しない経路だらうから、ただ用事も無く乗ることを思ひ立つ。

──浮世ではかういふのを“ノリテツ”とか云ふらしいが、まったく誰が言ひ出したものやら、私は“○○テツ”なる種別語が大嫌ひなので、我が閑話では一切用ゐない。


鶴見を過ぎ、旧生麦村あたりからある程度速度を上げて隧道に突入すると、山の中、そして全面が壁で覆はれた真っ暗な貨物高架線を走行し、



一度地上に出て左側に羽澤の貨物驛を見た途端に再び地下に潜ると、羽澤横濱國大驛にゆっくり到着する。



この驛にはいつか、東急の日吉驛から分岐して綱島、新横濱と経由する地下路線も繋がることになってゐるが、新横濱付近で真上を通る大幹線道路を二度も陥没させてゐるだけに、なんだか氣持ちが醒めてしまふ。



だがその東急経路も開通したら、おそらくはまた用事もなく乗り通しに出かけることだらう。



決して“三密”にならない時間帯を狙ひ、またそれを厳守する自覺を堅持すれば、まずは安心な樂しみなり。






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