東京都目黒區と品川區にまたがる都立林試の森公園に立ち寄る。
明治三十三年(1900年)、農商務省が管理する「目黒試験苗圃」を嚆矢とし、のちに「林業試験場」と改稱して平成元年(1989年)六月一日、都立林試の森公園として整備され一般に開放さるる。
トウキョウ都心には珍しい、人工的でない森の姿は、訪れる者を誘ってやまぬ精氣に満ちてゐる。
秋なのか冬なのかよく分からない陽氣のもと、落ち葉はサクサクと鳴りながら、それでも今年はあとひと月だよ、と私に話しかけてくる。
再び旧品川宿を訪れて品川橋を渡り、目黒川沿ひに鎮座まします荏原神社に参拝す。
境内には立派な舞殿あり。
かういふところで、ぜひ自分の作品を舞ひたいものだナ。