12月になったので、テンプレートを変えて、「読み返したくなる本」もカポーティの「クリスマスの思い出」を紹介します。
遠い親戚にあたる、ぼくとおばちゃんは、親戚の家でちょっと小さくなって暮らしています。
毎年11月になると、二人はクリスマス用のフルーツケーキの準備を始めます。二人ともお金がないので、1年間かけて溜めた小遣いでケーキの材料を揃えます。ピカンの実を採りに行ったり、違法なウィスキーをこっそり手に入れたり。
ケーキの材料でお小遣いを使い果たしてしまう二人は、クリスマスプレゼントを買うお金は残っていません。だから毎年手作りの凧を贈り合います。
二人が最後に一緒に過ごすことになるクリスマスの思い出。
こうして書いてるだけで、じわっと涙が出てきます。
最近の読書はもっぱらKindleですが、この本はハードカバーを買いました。セレステ・ホルムが朗読するCDがついています(これが、恐ろしく早口で大変)。