テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ハロウィンのユニークチョコ♪

2007-10-26 22:27:03 | 美味
「とりっくゥ、おあッ、とりィーつゥッ!」

 ハロウィンが間近になりましたね。
 
「ネーさ、このおかしはァ? あめだま、でスかァ?」

 これはチョコレートのお菓子なんですよ、テディちゃ。
 ネーさがとてもお気に入りの、
 『パルマー』というアメリカのメーカーさんのチョコレートです。
 M&Mや、ハーシーのチョコレートとも異なる、
 独特な風味と口溶けはクセになりやすい、のよね~♪
 
「こうもりのォ、かたちの、ちょこ、でスか?」

 コウモリ、カボチャランタン、ネコとネズミ、
 といった形のチョコが小袋の中に入ってます。
 袋の表面にある
 『セラードゥエラーズ』とは
 『地下室に巣食うものたち』というような意味だそうです。
 セラーって、穴倉とか、地下倉、だものね。
 暗くて、じめじめして、気味悪くて
 蜘蛛の巣なんかもわんさかあって、
 コウモリやネズミの棲み処にはぴったりの場所、でしょ。
 
「だいじょぶでスッ!
 わる~いちょこれとはァ、
 テディちゃが、ぜんぶゥ、たいじして――あッ」

 ふぅッ、危ない、危ない、
 食べられちゃうところだったわ。
 テディちゃの胃袋は底無しですからね。
 これはハロウィン当日まで仕舞っておきましょ。

「あァ~……ネーさ、
 ちょこを、もッていッちゃッたでス……
 がっかりィ……」
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安楽椅子で、どーんと時代ミステリに。

2007-10-26 14:05:51 | ブックス
 週末です。
 台風も迫っています(こんな予報でしたっけ?)。
 こうなったらもう、ミステリの世界へ逃避しちゃいましょう。

「ネーさ、テディちゃはァ、たいふゥ、いやでスッ!」

 大丈夫ですよ、テディちゃ……たぶん。
 夢中になって読みふけっているうち、あッという間に時は過ぎ、
 台風の荒天も過ぎ去ってゆく――
 本日はそんな素晴らしい御本に登場願いますから。


 
        ―― オックスフォード運河の殺人 ――


 
 著者はコリン・デクスターさん、原著は1989年の発行です。

「おっくすふぉど……いぎりす、でスね」

 英国の安楽椅子探偵モノには、一つの分野が確立されています。
 怪我や病気で病院のベッドから動けなくなった探偵さんが
 (高い確率で役職は警部さん以上です)、
 手元の資料のみをもとに、
 はるかな昔に起こった事件の謎を解いてゆく――
 この種の作品の最高峰とされているのは、
 ジョセフィン・テイさんの著作『時の娘』ですね。

 ミステリ・ファンなら知らぬ者のないテイの名著のスタイルを、
 本作も踏襲しています。
 作者のデクスターさん、
 モース主任警部を容赦なく病院送りにしちゃいました。

「ひゃわッ、かわいそでスッ」

 幸い、手術は不要となって、
 モース主任警部、ほっと一安心……とはゆきませんでした。
 当面、入院し、治療すること。
 お薬を飲んで、絶食して。
 さらに何より、禁酒!

 イラつき気味の警部さんが
 小冊子『オックスフォード運河の殺人』を手にしたのは、
 ほんの気紛れから、でした。
 自分で買った本じゃあないし、
 読みたいってわけでもないさ。
 ま、ちょいと暇潰しに……。

「そしたらァ? そしたらッ??」

 主任警部、バッチリはまってしまいました。
 時代ははるか昔、
 ヴィクトリア朝の1859年に起こった事件に。
 
 病床の主任警部さんに力を貸してくれるのは、
 部下のルイス部長刑事さんと、
 図書館員のクリスティーンさん。
 現在に残された記録の中に、事件の手掛かりを発見できるのか。
 乏しい材料から、事件の真相を探り当てられるのか。
 モースさんの頭脳はフル回転します!

「わかッちゃう、のかなァ??」

 モース主任警部シリーズの他作品を知らなくても、
 まったく心配は要りません。
 ヴィクトリアンの文化や小説が好き、という方にもお奨めできます。
 雨も風も、吹っ飛んじゃう!ような名推理!
 ラストまで疾走してください!

「おからだ、おだいじにねッ、けいぶさンッ♪」
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