テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

花屋さんにて・ほうき草…?

2007-10-09 22:38:16 | 花雑記
 ほうき草……聞いたことの無い名に、思わず足がとまりました。
 何なのでしょうか、この草くんは?

「198えん、でスよ、ねーさ」

 それはお値段ですよ、テディちゃ。
 問題は『ほうき草』くんの正体です。
 ちょっと調べてみましょう……ふむむ、
 ほうき、の名は伊達じゃないのね。
 枯れた後の茎を束ねて、箒のように使っていた、らしいのです。
 現在は観葉植物として、
 お庭に植えられたりしているようね。
 夏はこんもりと、きれいな緑色に生い茂り、
 秋にはまばゆい赤色に紅葉する、
 実は……あららッ、
 食用になるんだそうですよ。

「わぴゃッ♪
 たべられるのでスか」

 『とんぶり』、別名『畑のキャビア』。
 ふうむ、珍味のようですねえ。
 
「おいしのかなァ?」

 そういえば、御寿司屋さんのメニューに載っていた、かな?

「おすしィ!
 テディちゃ、おすしならァ、ちゅうとろォ!」

 ……まあ、そうね。
 美味しい御寿司をいただくのなら、
 ほうき草の実よりはトロ、でしょうね。

 でも、どうして
 ほうき草の話が御寿司でオチるのかしらん?

「たまごもネ、わすれちゃだめでスよ♪」
 

 

 
 
 
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花吹雪武人一代。

2007-10-09 14:32:49 | ブックス
 さあ! 3日連続の時代小説御紹介大会、いよいよ最終日です。

「ネーさ、かってにきめてまスねェ」

 それがね、テディちゃ、隆慶一郎さんの御作、
 読み返していたら、止まらなくなっちゃって。
 次に取り上げるのは、どの御本にしようか、とさんざん悩みましたが、
 トリの本日、満を持して持って参りましたのが、こちら。


 
           ―― 一夢庵風流記 ――



 著者は(もちろん)隆慶一郎さん、単行本は平成元年に発行されました。
 主人公は、前田慶次郎利益(まえだ けいじろう とします)。
 『花の慶次』と改題され、コミックにもなりました。
 
 が、隆さんがこの作品で慶次郎に光を当てるまでは、
 戦国時代の武人として有名な人物とは言えなかったのです。

「この、ごほんで、かわった、のでスか」

 隆さんの筆が世の人の認識を変えたのだと思いますよ。
 『一夢庵……』以降、前田慶次郎の存在を無視して
 桃山時代を描くことは出来なくなった、と申せましょう。
 その意味で、非常に大きなお仕事でした。

 また、この御本はもう一人の、
 それまで研究者以外には注目されなかった人物もクローズアップし、
 諸々の時代小説に影響を与えています。

 彼の名は、直江兼続(なおえ かねつぐ)。
 上杉家の家臣さんでした。

「あッ、テディちゃ、きいたことあるでスよ!
 え~とォ、てれび、でェ」

 そうなんですよね。大河ドラマになっちゃうらしいの、兼続さん。
 大丈夫かなあ、いい作品になるかしらん。
 兼続ファンのネーさ、心配です……。

「ふぁん、なのでスか」

 隆慶一郎さんより先に、
 或る作家さんが直江兼続を書いています。
 ネーさはそこで、兼続さんを識りました。
 
 昭和の大作家・柴田錬三郎さんは、
 小説ではなくエッセイ風の文章の中で、
 自分が好ましく思うのはは竹中半兵衛と直江兼続の二人である、
 そう述べておられるのですね。
 まさに炯眼!

 ですが、柴田さん、深く書き込みはしませんでした。
 兼続を、慶次郎を、
 『戦国人名事典』の谷間から表舞台へ、すくい上げ、
 ひとかたならぬ思い入れをもって推し出したのは、隆慶一郎さんです。

 本作品を読むと分かりますが、
 前田慶次郎という武士さん、
 破天荒の塊みたいなひと、だったようですね。
 いやこれは小説だから、話を五分に受け取って……みるとしても、
 あまりと言えばあんまりな。
 『規格外』な人生です。

 規格外な慶次郎と、
 そんな慶次郎を支える(やっぱりどこか規格外な)兼続と、
 隆さんの作品ではお馴染みの、シブい忍者さんたち。
 お友だちになって、損はなし!
 ぜひぜひ一度、お会いになって下さい!
 必ず、思うはずです。
 ああ、この人たちと語らい、ともに酒を酌み交わしたかった、と。


  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *
 
「ネーさ、けいじろちゃん、たいがどらまに、ならないのでスか?」

 難しいでしょうね。
 慶次郎の生涯の資料は少ないわ。
 何年か前、前田利家が大河ドラマになった折に、
 たしかサブキャラとして出てきたんだけど……。

「がくとさんにィ、けいじろちゃんを、えんじてほしいでス」

 それは良いアイディアかもしれないわ!
 ガクトさんの慶次郎!
 テディちゃもたまにはいいこと言うのね!

「てへへッ♪」
 

 
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