テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

チューチューだるま♪

2008-12-29 22:18:35 | ブックス
 輸入食材のお店『カルディコーヒーファーム』で発見しました。
 世界一有名なあのネズミさんが、
 達磨さんに化けちゃいましたよ♪
 《キャンディポットだるま》ですって、テディちゃ!

「えんぎものォでスねッ、ネーさッ」

 だるま型容器の中には
 オレンジキャンディが入っているようですね。
 金色、銀色、赤色のだるまさんがおりました。
 受験生さん向けでもあるんでしょうか。

「ころんとしててェ、きゃわゆいィ~!
 ころッ! ころろんッ!」

 ……テディちゃ、でんぐり返しはしなくていいんです。
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月夜のゆめ。

2008-12-29 12:29:18 | ブックス
 ……ああ、とうとうこの日が来てしまいました……。

「むッ?
 どしたのォでスかッ、ネーさッ?」

 あのね、テディちゃ、
 この御本を紹介できるのは、大いなる喜びであり、
 また、限りない悲しみでもあるのです。
 何故ならば……いえ、まずは、こちらを、どうぞ~!



           ―― レモン月夜の宇宙船 ――


 
 著者は野田昌宏さん、
 画像の創元SF文庫版は’08年11月に発行されました。
 『DREAMS OF A PULP COLLECTOR』と
 英題が付されています。

「ろけッとォ、とんでるゥのでスッ!
 さいえんすゥ・ろまんッ!」

 『手作り宇宙船を裏庭から打ち上げちゃおう!』――
 というテーマは、SF作品には比較的お馴染みのものです。

 このテーマに、
 最強のSF研究家であり、
 翻訳家、コレクター、作家でもある野田さんが挑むと、
 出来上がるのが巻頭に収録された表題作
 『レモン月夜の宇宙船』になります。

 はたして宇宙船は無事に月へ行けるのでしょうか――

「ゆけるとォ、いいなッ♪」

 行けるといいな、
 一緒に行きたいな。
 著者・野田さんも、きっとそう思ったことでしょう。
 
 ですが、その夢はもう叶いません。
 野田昌宏さんは、’08年6月、
 亡くなられました。

 楽しい月世界旅行記を、
 それもノンフィクションの旅行記を、
 ぜひ、野田さんに書いていただきたかったのに。
 火星へも、木星へも、行っていただきたかったのに。

 SFは読まないんだ、という御方は
 野田さんの名を知らないかもしれません。
 いえ、実際には、知らないようで知っている筈です。
 『スターウォーズ』の翻訳を手掛けたのは……
 『ポンキッキ』のガチャピンのモデルであるという噂は……

「えッ! がちゃぴんッ!!」

 御自身の家の裏庭で宇宙船を打ち上げこそしませんでしたが、
 野田さんは間違いなく、
 まだ誰もみたことがないような扉をこの日本に築き、
 大きく開け放った御方でした。
 
 光り輝く《宇宙への扉》を。

 
 いえいえ、あんまり湿っぽくなっては野田さんに怒られそうです。
 英題『ドリーム・オブ・ア・パルプ・コレクター』を訳せば、
 『パルプ雑誌コレクターの夢』。
 さあ、2008年の終りに
 《宇宙軍大元帥》野田さんが描く一睡の夢、
 いえ、壮大にして無限なる夢を、
 SF好きさんもSF初心者さんも、ぜひ!
 

   
   **  **  **  **  **  **  **  **  **  **  ** 

 
 皆さま、今日も来てくださってありがとうございます。
 2008年分の書評記事は本日でフィニッシュ!としまして、
 明日は’08年のベストブックを
 テディちゃと色々話し合ってみましょうか。
 
「うゥ~? べすとォ……べすとォ……?
 うむむむむゥ~~ッ」 (←深~く悩んでいるようです) 
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