テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

2009新春特別企画!その①《茶色の研究》

2008-12-31 22:01:15 | 2009新春特別企画!
 とことことこ……。

 大英帝国の首都ロンドン、
 その片隅を歩いておりますのは、
 一匹のシロクマベア――

「あァーあ、きょうはァ、大晦日かあ……」

 ゴーン、ゴーンと響くのは、
 セントポールの鐘の音でしょうか。

「こんな日には、わが友、テディちゃムズが懐かしい……!」

 医学博士ユキノジョン・H・ワトソン氏は呟きます。
 ええ、そうです。

 世界初の諮問探偵にして比類ない頭脳の持ち主、
 テディちゃムズ!
 
 彼とともに年を越したことも、今は遠い思い出。
 往診を終え、ベイカー街の下宿に戻っても
 火事かっ?!と勘違いするほど
 パイプをくゆらすあの、茶色のクマ影はないのです。

「今頃、テディちゃムズはライヘンバッハの滝の底なんだ……」

 《犯罪界のナポレオン》ことネーさ教授との死闘で、
 テディちゃムズは不帰のテディクマとなったのでした。
 ああ、悔しい!
 唇を噛み、ユキノジョン・H・ワトソンは
 ベイカー街221Bの窓を見上げます。
 テディちゃムズが生きていたなら、
 あの窓に揺れるクマ影が――

「あッ!
 あれはッ? あの影は?!?!」

 窓に映るは、テディクマのシルエット。
 あれは、あのずんぐりしたクマ影は!
 まさか!

「テ、テディ、ちゃム、ズズッ、ズ、あわわわッ!」

 どたどた、どたたたっ。
 足と舌をもつれさせ、
 下宿の階段を駆け上るユキノジョン・H・ワトソン博士!
 ドアを開けた博士が目にしたものは――


「やァ、ユキノジョン・H・ワトソン、
 げんきィだッたかいィ?」

 
                          《次回に続く!》 
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新春特別企画・予告編!

2008-12-31 12:41:07 | 2009新春特別企画!
 よこくッ!

 ことしもォ、やりますゥ、テディちゃとォ、ネーさッ!
 なづけてェ、
 
   ――《2009新春特別企画》!――

 テディちゃ、だいかつやくゥ~!
 それにィ、テディちゃのしんせきィ、
 しろくまのォ、ユキノジョーもォ、かつやくゥしまスゥ!

 2008のォ、わらいィおさめにィ!
 2009のォ、わらいぞめにィ!

 むッぽッぽッ♪
 たのしみにッィおまちィくださいッ!

 
(心配だわ、大丈夫かな~、とネーサの独り言がどこからか……)
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