こんにちは、ネーさです。
今朝方のことです、窓の外で不審な物音が……!
「こんにちわッ、テディちゃでス!
うぬぬッ! なにやつゥ!」
「がるる!ぐるるがるるー!」(←訳:虎です!出会え出会えー!)
がらっ!
と意を決して窓を開け放つと……あら?
水鳥?
ははあ、近くの川から飛んできた鴨さんでしたか!
「ふァ~、びッくりィだッたでスゥ!」
「ぐるがるるるがるる!」(←訳:ああ驚いちゃった!)
ビックリの種って、そこらじゅうに転がっているようですね。
本日の読書タイムでは、
おカタいアート好きさんはびっくり!な一冊を御紹介いたしましょう。
こちらを、どうぞ~!
―― 乙女の美術史 世界編 ――
著者は堀江宏樹さん、滝乃みわこさん、2011年11月に発行されました。
……え? 乙女って何?
この御本は乙女を自認する女子しか読んじゃいけないの?!?
とお悩みの活字マニアさん!
それは……考え過ぎ、ってものです。
「ふァ~、あんしんッしたでスゥ!」
「がるぐるるがるぐる!」(←訳:クマやトラが読んでもいいんだね!)
ええ、もちろん!
乙女であってもなくても、ぜーんぜん問題ありません。
著者の堀江さん&滝乃さんは、
本文冒頭の『はじめに』でこう記していますよ。
《一度読んだだけで頭に残り、すぐに美術館に行きたくなる本を目指しました》
そうです、
御本の巻頭の、
カラー口絵コーナーが『乙女の美術館』と題されていたって、
ビビる必要はないんです。
感性柔軟な乙女の視点、
おおいにけっこうじゃありませんか♪
「ぐるるーがるがるがるる?」(←訳:第一章は古代と中世ー?)
「ふむふむゥ、
とばしてまスねッ!」
一冊で世界史を俯瞰しちゃおうというのですから、
展開は速うございます。
第一章の『古代・中世』では、
エジプトの胸像、
ローマの彫刻、
イスラム教美術、
十字軍のドロ沼とビザンティン美術に
スポットライトが当てられています。
第二章の『近世』では、
待ってました!のルネッサンスから、
ルネサンス後のバロックや
フランス革命の頃のロココ絵画を。
第三章の『近現代』は、
ゴヤさんの時代、
ラファエロ前派、
印象派、エコール・ド・パリ、
ロダンさんの彫刻、
ミュシャさんの印刷芸術……と
バラエティに富んだ構成ですね。
「ゆうめいがかさんッ、おおぜいィとうじょうッ!」
「がるるがるるがるぐるる~!」(←訳:教科書に出てくるヒトばっかり~!)
出来るだけ多くの画家さん彫刻家さんを取り上げたい、
平等に扱いたい、
と著者さんたちが心掛けてはいても、
なんとなく、
解説に熱がこもってしまうアーティストさんの章があるのは、
読んでいて微笑ましく感じられます。
マッチョ大好き!ミケランジェロさん。
やさしさのひと、ベラスケスさん。
恋多き?フェルメールさん。
破滅型にして武闘派カラヴァッジョさん。
復讐者ジェンティレスキさん。
選ばれない女カミーユ・クローデルさん。
すべてが悪循環するエゴン・シーレさん。
妻ラブ?なダリさん。
「きりくちィ、ざんしんッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:大胆な分析!)
POPな語り口、
笑いを誘う【番外読み物】、
スポーツ新聞風の『週刊歴女』のページなど、
遊んでいるように見えて、
その実は
最新の研究や学術論文、
科学的な分析結果を基点にした美術論は
楽しくもためになる怪作、いえ、快作です!
アート好きさん、
そして、
学校の四角四面な美術の授業が好きになれなかった御方、
ぜひとも、一読を!
「ゆにーくゥ、でス!」
「がるるぐるがるるるぐるるる!」(←訳:でもARTへのLOVEがある!)
次回は姉妹作『乙女の美術史 日本編』を御紹介いたします。
お楽しみに~!
今朝方のことです、窓の外で不審な物音が……!
「こんにちわッ、テディちゃでス!
うぬぬッ! なにやつゥ!」
「がるる!ぐるるがるるー!」(←訳:虎です!出会え出会えー!)
がらっ!
と意を決して窓を開け放つと……あら?
水鳥?
ははあ、近くの川から飛んできた鴨さんでしたか!
「ふァ~、びッくりィだッたでスゥ!」
「ぐるがるるるがるる!」(←訳:ああ驚いちゃった!)
ビックリの種って、そこらじゅうに転がっているようですね。
本日の読書タイムでは、
おカタいアート好きさんはびっくり!な一冊を御紹介いたしましょう。
こちらを、どうぞ~!
―― 乙女の美術史 世界編 ――
著者は堀江宏樹さん、滝乃みわこさん、2011年11月に発行されました。
……え? 乙女って何?
この御本は乙女を自認する女子しか読んじゃいけないの?!?
とお悩みの活字マニアさん!
それは……考え過ぎ、ってものです。
「ふァ~、あんしんッしたでスゥ!」
「がるぐるるがるぐる!」(←訳:クマやトラが読んでもいいんだね!)
ええ、もちろん!
乙女であってもなくても、ぜーんぜん問題ありません。
著者の堀江さん&滝乃さんは、
本文冒頭の『はじめに』でこう記していますよ。
《一度読んだだけで頭に残り、すぐに美術館に行きたくなる本を目指しました》
そうです、
御本の巻頭の、
カラー口絵コーナーが『乙女の美術館』と題されていたって、
ビビる必要はないんです。
感性柔軟な乙女の視点、
おおいにけっこうじゃありませんか♪
「ぐるるーがるがるがるる?」(←訳:第一章は古代と中世ー?)
「ふむふむゥ、
とばしてまスねッ!」
一冊で世界史を俯瞰しちゃおうというのですから、
展開は速うございます。
第一章の『古代・中世』では、
エジプトの胸像、
ローマの彫刻、
イスラム教美術、
十字軍のドロ沼とビザンティン美術に
スポットライトが当てられています。
第二章の『近世』では、
待ってました!のルネッサンスから、
ルネサンス後のバロックや
フランス革命の頃のロココ絵画を。
第三章の『近現代』は、
ゴヤさんの時代、
ラファエロ前派、
印象派、エコール・ド・パリ、
ロダンさんの彫刻、
ミュシャさんの印刷芸術……と
バラエティに富んだ構成ですね。
「ゆうめいがかさんッ、おおぜいィとうじょうッ!」
「がるるがるるがるぐるる~!」(←訳:教科書に出てくるヒトばっかり~!)
出来るだけ多くの画家さん彫刻家さんを取り上げたい、
平等に扱いたい、
と著者さんたちが心掛けてはいても、
なんとなく、
解説に熱がこもってしまうアーティストさんの章があるのは、
読んでいて微笑ましく感じられます。
マッチョ大好き!ミケランジェロさん。
やさしさのひと、ベラスケスさん。
恋多き?フェルメールさん。
破滅型にして武闘派カラヴァッジョさん。
復讐者ジェンティレスキさん。
選ばれない女カミーユ・クローデルさん。
すべてが悪循環するエゴン・シーレさん。
妻ラブ?なダリさん。
「きりくちィ、ざんしんッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:大胆な分析!)
POPな語り口、
笑いを誘う【番外読み物】、
スポーツ新聞風の『週刊歴女』のページなど、
遊んでいるように見えて、
その実は
最新の研究や学術論文、
科学的な分析結果を基点にした美術論は
楽しくもためになる怪作、いえ、快作です!
アート好きさん、
そして、
学校の四角四面な美術の授業が好きになれなかった御方、
ぜひとも、一読を!
「ゆにーくゥ、でス!」
「がるるぐるがるるるぐるるる!」(←訳:でもARTへのLOVEがある!)
次回は姉妹作『乙女の美術史 日本編』を御紹介いたします。
お楽しみに~!