こんにちは、ネーさです。
さあ、今日も2012ショコラニュースを!……とゆきたいところですが、
本日は、食欲よりも読書欲~♪
「こんにちわッ、テディちゃでス!
えェ~? ちょこれーとはァ、おあずけェでスかァ??」
「がるる!ぐるっがるるがる!」(←訳:虎です!もっとショコラを!)
そうね、
でも、この御本は、
《サロン・デュ・ショコラ》誕生の地フランス・パリと
縁深い一冊でもあるんですよ。
なので、美食家さんも活字マニアさんも、どうぞ御一緒に~!
―― 蕩尽王、パリをゆく ――
著者は鹿島茂さん、2011年11月に発行されました。
『薩摩治郎八伝(さつまじろはちでん)』と副題が付されています。
「みすたー・さつまッ??」
「がるるぐるがるるぐる?」(←訳:薩摩の国のひとですか?)
薩摩治郎八(さつま・じろはち)さん(1901~1978)は、
名字こそ薩摩ですけれど、
九州出身の御方ではありません。
『バロン薩摩』とも呼称された治郎八さんは、
近江出身の祖父を持つ、
日本きっての大富豪さんでした。
「ばろんッ?!?」
「がるる!!」(←訳:大富豪!!)
大富豪も大富豪、治郎八さんは、本物の大富豪さん。
つい先日、“お金持ちのボンボン”さんの散財ぶりが、
現代にもポケットマネー百億円をバラ撒けちゃう日本人がいるのね!と
新聞やTVを賑わせました。
が、治郎八さんは、スケールが違います。
著者・鹿島さんによれば、
『今日の貨幣価値にして
二百億円とも八百億円』
という、巨大な財産を蕩尽(とうじん)した御方なのです。
「あわわわわッ、はッぴゃくおくゥ!」
「がるるぐるるるっ!」(←訳:究極の無駄遣いっ!)
いいえ、無駄遣いなんて、とんでもない!
治郎八さんは、
一見『形のないもの』にお金を注ぎ込んだようでいて、
しかし、
『最も後世に残る』
お金の使い方をしたのでした。
明治期、木綿貿易商の祖父・薩摩治兵衛(さつま・じへえ)さんが
一代で成した巨万の富。
三代目の御曹司・治郎八さんは、
もっと財産を増やすんだ♪なんて思いません。
早々に学校生活からドロップアウト。
欧州行き旅客船上の人となって、
到着したのは、霧のロンドン。
時は1920年、
治郎八さん、御年十九の冬の出来事です。
「ろんどんッ、でスかァ~♪」
「がるるぐる!」(←訳:小説みたい!)
ロンドンで、青年紳士の体裁を整えた治郎八さんの周囲には、
少しずつ、人脈が形成されてゆきます。
舞姫イサドラ・ダンカンさん、
作家コナン・ドイルさん、
アラビアのロレンスさん……
そうして後にはモーリス・ラヴェルさん、
藤田嗣治さんらパリ在住の日本人アーティストさんたちと
治郎八さんは知り合いました。
「しんじられないィ~てんかいッ!」
「がるるぐるぐるる!」(←訳:小説を超えてるよ!)
社交界の寵児となった治郎八さんの交遊録を、
著者・鹿島さんは探偵のように追跡し、
《蕩尽王》の生涯を細部まで調べてゆきます。
現代にはもう、
いえ、これから以降も、
二度と現れないであろう“破格のひと”の素顔を。
「これがァ、ほんもののォ、せれぶりてィ!」
「がるぐるがるっぐる……!」(←訳:むかしのヒトって……!)
“破格のひと”は、何を得、何を残したのでしょう?
その蕩尽は、無駄であったのか有益であったのか――
伝説の大富豪さんの記録、
歴史好きさんに、
すべての活字マニアさんに、
おすすめです!
さあ、今日も2012ショコラニュースを!……とゆきたいところですが、
本日は、食欲よりも読書欲~♪
「こんにちわッ、テディちゃでス!
えェ~? ちょこれーとはァ、おあずけェでスかァ??」
「がるる!ぐるっがるるがる!」(←訳:虎です!もっとショコラを!)
そうね、
でも、この御本は、
《サロン・デュ・ショコラ》誕生の地フランス・パリと
縁深い一冊でもあるんですよ。
なので、美食家さんも活字マニアさんも、どうぞ御一緒に~!
―― 蕩尽王、パリをゆく ――
著者は鹿島茂さん、2011年11月に発行されました。
『薩摩治郎八伝(さつまじろはちでん)』と副題が付されています。
「みすたー・さつまッ??」
「がるるぐるがるるぐる?」(←訳:薩摩の国のひとですか?)
薩摩治郎八(さつま・じろはち)さん(1901~1978)は、
名字こそ薩摩ですけれど、
九州出身の御方ではありません。
『バロン薩摩』とも呼称された治郎八さんは、
近江出身の祖父を持つ、
日本きっての大富豪さんでした。
「ばろんッ?!?」
「がるる!!」(←訳:大富豪!!)
大富豪も大富豪、治郎八さんは、本物の大富豪さん。
つい先日、“お金持ちのボンボン”さんの散財ぶりが、
現代にもポケットマネー百億円をバラ撒けちゃう日本人がいるのね!と
新聞やTVを賑わせました。
が、治郎八さんは、スケールが違います。
著者・鹿島さんによれば、
『今日の貨幣価値にして
二百億円とも八百億円』
という、巨大な財産を蕩尽(とうじん)した御方なのです。
「あわわわわッ、はッぴゃくおくゥ!」
「がるるぐるるるっ!」(←訳:究極の無駄遣いっ!)
いいえ、無駄遣いなんて、とんでもない!
治郎八さんは、
一見『形のないもの』にお金を注ぎ込んだようでいて、
しかし、
『最も後世に残る』
お金の使い方をしたのでした。
明治期、木綿貿易商の祖父・薩摩治兵衛(さつま・じへえ)さんが
一代で成した巨万の富。
三代目の御曹司・治郎八さんは、
もっと財産を増やすんだ♪なんて思いません。
早々に学校生活からドロップアウト。
欧州行き旅客船上の人となって、
到着したのは、霧のロンドン。
時は1920年、
治郎八さん、御年十九の冬の出来事です。
「ろんどんッ、でスかァ~♪」
「がるるぐる!」(←訳:小説みたい!)
ロンドンで、青年紳士の体裁を整えた治郎八さんの周囲には、
少しずつ、人脈が形成されてゆきます。
舞姫イサドラ・ダンカンさん、
作家コナン・ドイルさん、
アラビアのロレンスさん……
そうして後にはモーリス・ラヴェルさん、
藤田嗣治さんらパリ在住の日本人アーティストさんたちと
治郎八さんは知り合いました。
「しんじられないィ~てんかいッ!」
「がるるぐるぐるる!」(←訳:小説を超えてるよ!)
社交界の寵児となった治郎八さんの交遊録を、
著者・鹿島さんは探偵のように追跡し、
《蕩尽王》の生涯を細部まで調べてゆきます。
現代にはもう、
いえ、これから以降も、
二度と現れないであろう“破格のひと”の素顔を。
「これがァ、ほんもののォ、せれぶりてィ!」
「がるぐるがるっぐる……!」(←訳:むかしのヒトって……!)
“破格のひと”は、何を得、何を残したのでしょう?
その蕩尽は、無駄であったのか有益であったのか――
伝説の大富豪さんの記録、
歴史好きさんに、
すべての活字マニアさんに、
おすすめです!