テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

米国版“おふくろの味”?

2014-06-16 21:34:42 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 世界のメディアはW杯報道一色!のようですが、
 ツール・ド・フランスだって近付いてきてるのよ♪

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 やきゅうゥもォ、ばすけッともォ!」
「がるる!ぐるるがーるるるる!」(←訳:虎です!水泳もシーズンだよ!)

 それに、お料理も!
 シュラスコだけがお国自慢フードじゃないでしょ!ってことで、
 本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪♪

  



            ―― アメリカ郷土菓子 ――



 著者は原 亜樹子(はら・あきこ)さん、2014年4月に発行されました。
 『時代を超えて愛される、各地に伝わる普段着の味』と副題が付されています。

「やほほォ~いッ♪ おかしィ~♪」
「ぐるるがるる!」(←訳:いいね御菓子!)

 あら、カン違いしちゃダメですよ。
 アメリカのお菓子、といっても、
 M&M’Sのチョコレートや、オレオのクッキーじゃありません。

 著者・原さんの、米国の知人さん、ホストファミリーさんが
 《Comfort Food(コンフォート・フード)》と呼ぶ、
 『ノスタルジーを感じる癒しの味』、
 『普段着の食べもの』。

 お店で売ってる既製品のお菓子とは正反対の、
 ママやお祖母ちゃんが作ってくれたお菓子、のことですね。

「それもォ、おいしそうゥ!」
「がるがるっ!」(←訳:わくわくっ!)

 ヨーロッパからの移民さんたちが持ち込んだ料理方法と食材、
 北米大陸原産の食材が出会って、
 米国独特の《郷土菓子》は誕生しました。

 現代の日本に住む私たちも、
 ニューヨークチーズケーキやチョコレートブラウニー、
 パンプキンパイ、アップルパイくらいなら
 なんとなく分かりますが……

「ばたーみるくぱいィ!」
「ぐるるるーがーる!」(←訳:クレイジーケーキ!)
「とまとすーぷけーきィ!」
「がるるっるーぐぅるがーる!」(←訳:ケンタッキージャムケーキ!)

 となると、どんなお味やら、見当がつきません。

 けれど、
 例えばレイモンド・チャンドラーさんの作品の渋い探偵さん、
 レイ・ブラッドベリさんのSFに出て来る少年たち、
 エラリー・クイーンさんとそのパパの警視さんも、
 こういうお菓子を食べて育ってきたのだろうなぁ、と
 想像、いえ、妄想すると、
 微笑ましいような、
 親近感がグッと湧いてきちゃうような♪

「おうちにィつたわるゥ、おかしィ!」
「ぐるるる!」(←訳:マムの味!)

 お料理が得意な活字な方々は
 入手やや困難な材料にもメゲず
 (バターミルクやパンプキンピュレやモラセスや……)、
 レシピをもとに、ぜひお菓子作りの実践を♪

 そして、
 お菓子作りなんてさっぱり分からないよぅ~?という方々にも、
 この御本はおすすめです。
 著者・原さんが紹介してくださる
 アメリカのお菓子文化の話がとにかく面白いんですから!

「の~んびりィ、よみましょゥ!」
「ぐるるるがるる♪」(←訳:飲みもの片手に♪)

 では、勝った負けたの騒乱をしばし忘れ、
 楽しいお菓子の国へ、お出掛けくださいね。




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