テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ ただ一編を探して ~

2014-06-19 21:42:23 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 うわわわァ~んッ! すぺいんがァ!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!まさかの敗退!)

 こんにちは、ネーさです。
 前回王者スペインさえグループリーグを勝ち抜けないとは、
 W杯って怖いわ……と、
 ぼ~っとしてる場合じゃありませんね。
 いざ、本日も読書タイムですよ~♪

  



 
              ―― 謎の部屋 ――



 編者は北村薫さん、2012年7月に発行されました。
 『謎のギャラリー THE MYSTERY GALLERY』と副題が付されています。

 先日は、北村薫さんのエッセイ集『書かずにはいられない』を御紹介いたしましたが……

「ふァいッ、テディちゃ、おぼえてまスよゥ!」
「ぐるるるるがるるる!」(←訳:北村さんは博識の人!)

 その『書かずにはいられない』本文中で
 北村さんが激賞していたのが
 『エリナーの肖像』という作品でした。
 作者は、マージャリー・アランさん。

「ふむむッ? きいたことォないィでス!」
「がるるぐるぐるる!」(←訳:未知の作家さんだ!)

 北村さんの激賞、とうより熱狂ぶりに、
 私ネーさの好奇心は募りました。
 どんな物語なんでしょう『エリナーの肖像』って?
 読んでみたい!読まなくちゃ!

 そうして、探してみましたら……
 ありました!
 北村さんによって編まれたアンソロジー『謎の部屋』、
 つまり、この御本に『アリナーの肖像』は収録されていますよ♪

「おおォ!やッたァ!」
「ぐっるるがるるぅるる!」(←訳:さっそく読んじゃおう!)

 ええ、もう、他の作品はスッ飛ばして、
 本文331ページ、『エリナーの肖像』に突進です!

 『エリナーの肖像』(原題:Portrait of Eleanor)とは――


   語り手の“私”は、新婚の御婦人です。
   夫婦そろって新居を探していたところに
   幼い頃からの友人マッジ・メイヒューが
   教えてくれたのです。

   ベルナール伯父さんが、
   彼の所有する由緒ある家《グラマーシー》の借り手を探している、と。

   エリザベス朝時代の建物《グラマーシー》。
   “私”と夫のビルは3週間後、
   その家の住人となりました。
   古いけれど申し分なく、美しい庭を持つ《グラマーシー》に
   不満はまったくありません。

   ただ、どことなく気に懸かるのは
   暖炉の上の、エリナー・メイヒューの肖像画。

   悲劇的な状況で亡くなったという彼女――エリナーの、
   その瞳が“私”に囁くのは、
   言葉にはできない或る秘密……。


「ひみつゥ、ッていうとォ~…」
「がるる?ぐるる?」(←訳:まさか?もしや?)

 結論から申し上げちゃいましょう。
 見事です!
 必死に探した甲斐はありました!
 現代日本屈指の作家&アンソロジスト北村さんが惚れこむ理由は
 作品を読めば分かります!

 さあ、活字マニアの皆さまも
 たった一作、たった一編のために、
 この御本を、ぜひ~!

「あのねッ、でもでスねッ」
「ぐるがるるるる!」(←訳:他の収録作品も!)
「おすすめでスよゥ~!」




 

 

 
 
コメント
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