テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

《いいものとの出会い》を探して。

2014-06-23 21:43:05 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふんばれッ、ぽるとがるゥ~!」
「がるる!ぐるるるるがるる!」(←訳:虎です!イタリアも頑張れ!)

 こんにちは、ネーさです。
 強豪国も苦戦しちゃうほど、W杯って特別!なんですね。
 明日24日の見どころはカメルーン×ブラジル戦!
 ネイマールさんは得点できるのか?
 期待しつつ、読書タイムも敢行しちゃいます♪
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



         ―― 樋口可南子の いいものを、すこし。その3 ――



 著者は清野恵里子(せいの・えりこ)さん、2014年3月に発行されました。
 女優・樋口可南子さんが
 これは!これだ!と感じた《いいもの》との出会い、
 《いいもの》を創る人との邂逅を
 著者・清野さんが文章に仕立てる人気シリーズの第三作です。
 
「すこしィ、ッていうところがァ~」
「ぐるるっ!」(←訳:いいなっ!)

 たくさん、でも、いっぱい、でもなく、
 すこし。

 うん、それくらいがちょうどいい、かもね。
 有り過ぎるよりは、
 すこし、の方が好ましいような。

「おちゃわんッ!」
「がるるるぐる!」(←訳:おいしいもの!)
「りょこうゥ!」

 この『その3。』で樋口さんが慈しむ“すこし”は、
 花人・川瀬敏郎さんの『一日一花』。
 料理家・土井義晴さんの『土井家のおいしいもん』。
 神田明神下『天野屋』さんの糀(こうじ)。
 
 はたまた、民藝運動の旗手・柳宗悦さんの住まい。
 通崎睦美さんの、京都の《長屋》リノベーション計画。

 
「おおッ!このおうちィ、かッこいいィ!」
「ぐっるる!」(←訳:シックだ!)

 私ネーさがその創造性に陶然とさせられたのは、
 帽子作家・スソアキコ(須曽明子)さんを紹介するページです。

 以前は資生堂の宣伝部社員さんだったというスソさん、
 帽子作家さんへと転身しました。
 スソさんの手が作り出す独自のフォルムの帽子は――

「ひゃはァ! はずんでるゥ~♪」
「がっるるぅ!」(←訳:踊ってるぅ!)

 帽子好きな御方は
 スソさんのお名前を心に刻んでくださいね。

 さて、御本の終盤の番外編では、
 それまでとはちょっと趣きを変えて……

「たびィ、でス!」
「ぐるるがる!」(←訳:気仙沼への!)

 震災で被災した気仙沼へ。
 樋口さんは、そして著者・清野さんは
 津波の被害を受けた地を訪れます。

 気仙沼で最も古いジャズ喫茶『ヴァンガード』さん。
 水産加工の『斉吉商店』さん。
 歴史ある『愛耕幼稚園』。

 番外編、ではありますが、
 万感の想いがこめられているせいでしょうか、
 やっぱり光ってますね、《いいもの》って!

「とうほくのォ、いいものッ!」
「がるがるぐるる!」(←訳:キラキラしてます!)

 写真も、写真の中の樋口さんも、文章も、
 しみじみと美しい一冊です。
 活字マニアの皆さま、ぜひ~♪



 
 
 
 
コメント
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