テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

《笑》の鉄筋、入ってます。

2014-06-26 21:36:26 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 すいすゥ、つよしッ!」
「がるる!ぐっるるるがる!」(←訳:虎です!メッシさんもね!)

 こんにちは、ネーさです。
 いえ、信じられないのはフランスの粘り強さだわ!
 いつもは内紛だロッカールームで喧嘩だ監督とモメただのと、
 不安要素ばかりがニュースになる仏チームが、どうしちゃったのかしら?
 首をヒネりながらも、
 はい、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

  



          ―― よりぬきウッドハウス 1 ――



 著者はP・G・ウッドハウスさん、2013年12月に発行されました。
 日本で編集されたウッドハウスさんの傑作作品集の、第一弾です♪♪

「ははァ~、うッどはうすゥさんッ!」
「ぐるるるるがる!」(←訳:ヘンテコな人だ!)

 そうねぇ、ヘンテコひと筋、
 生涯ヘンテコ作家!
 を貫いたのが、
 P・G・ウッドハウスさんこと、ペラム・グレンヴィル・ウッドハウス卿。

 1881年に英国のサリー州で生まれ、
 1975年に米国ニューヨーク州レムゼンバーグで没したウッドハウスさんは
 “世界最大のユーモア作家”と呼ばれる御方です。
 演劇や映画の分野でも活躍して、
 ミュージカル『エニシング・ゴーズ』は
 ガイ・ポルトンさんとウッドハウスさんの共同脚本作品として知られています。

 ただ、日本の活字マニアさんにとっての
 ウッドハウスさんは……

「それはァ、やぱりィ!」
「がーるる!!」(←訳:ジーヴス!!)

 英国の良家のお坊ちゃまバーティ・ウースターさんと、
 バーティーさんの執事ジーヴスさんが織り成す
 ヘンテコ度200%の《ジーヴス》シリーズは
 近年続々と邦訳されて
 多くの読者を獲得しました♪
 BBC制作のドラマもDVD化されて、
 そちらも好評だそうです、が……

    ウッドハウスさんの著作は《ジーヴス》だけじゃないんだ!

 とばかりに刊行されたのが、
 この御本――『よりぬきウッドハウス』なんです。

「えらびぬかれたァ、へんてこッ!」
「ぐるるるるがるるぐる!」(←訳:訳者さんの折り紙つき!)

 御本の冒頭に収録されている
 『ハニーサックル・コテージ』からもう、
 ウッドハウスさんの筆は快走を始めます。

 叔母さん(大甘恋愛小説作家)が
 甥っ子(ノワールな探偵小説作家)に遺したのは
 五千ポンドのお金と、
 田舎のコテージ。

 叔母さんとの仲は良くなかったにしても
 せっかくの遺産を受け取らない手はないと、
 いそいそ田舎へ引っ越しする探偵小説作家さんの身に、
 はたして、何事が起こったのか……?

「ぷひひッ♪」
「がるるっ♪」

 初期作品、
 隠れた名作、
 人気キャラクターたちの競演。

 《ジーヴス》シリーズが大のお気に入り!という方々は、必読の一冊です。
 “笑い”という筋金、いえ、超鉄筋入りのウッドハウスさんの作品世界へ、
 アタマの天辺までどーんと浸りきってくださいね~!

 

 

 
 
 
コメント
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