「こんにちわッ、テディちゃでス!
えッとォ~、きょうはァ、まんげつゥ??」
「がるる!ぐるぅ~!」(←訳:虎です!どこぉ~!)
こんにちは、ネーさです。
雲の具合か、いまはちょっと姿が見えないお月さま……
では、本日の読書タイムも“見えないもの”をテーマにしてみましょうか。
さあ、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― お江戸、にゃんころり ――
著者は高橋由太(たかはし・ゆた)さん、2014年12月に発行されました。
『神田もののけ猫語り』と副題が付されたこの御本は
江戸を舞台にした《お江戸》シリーズの第三作、
主な登場人物は、そのぅ~、
妖猫とか~、
妖狸とか~、
死神とか~…
「ねことォ、たぬきとォ、しにがみィ??」
「ぐるるがるるるぐる?」(←訳:なんか読み憶えあり?)
はて、どこやらで聞いたような組み合わせ?
と思われたのも、ごもっともです。
私ネーさが、2014年の年BEST BOOKとしておすすめしたアンソロジー
『江戸猫ばなし』――
この御本には、『江戸猫ばなし』の中でもとりわけ目立っていた短編作品
高橋さん著『九回死んだ猫』が
収録されているんですー!
「ネーさのォいちおしィ、でスねェ~」
「がるるるっるるぐるる~」(←訳:推しまくってたもんね~)
ネコ好きさん&絵本『100万回生きたねこ』ファンの方々には
何を措いても読んでいただきたい『九回死んだ猫』については、
あらためてここで説明することはいたしますまい。
代わりに、主な登場人物さんのひとり、
死神さんに注目いたしましょう。
「あうううゥ! せなかがァぞくぞくゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:恐怖です!)
いいえ、それがね、
この死神さん、パッと見では、
とても死神とは思われないんです。
六、七歳の、子ども。
人形のように整った顔立ち。
着物は上等で、
年に似合わぬ落ち着いた口振り。
それでいて、死神。
噂では、死ぬ直前にやって来る子どもがおり、
“幸吉”と名乗るのだとか。
そして……
幸吉は死にゆく者の願いをひとつ、
かなえてくれるそうな。
「……ねがいィ?」
「がるっる?」(←訳:願いって?)
会いたいひとに会わせてあげるよ。
小さな死神さんはそう言います。
それがこの世に生きている人なら
必ず、会わせてあげる――
「ふゥむむむゥ? それッてェ、なかなかァ~…」
「ぐるるがる~…」(←訳:一筋縄では~…)
昔から、様々な文学作品に顔を出す
死神さん、悪魔さん、妖怪悪鬼。
近年の日本では、伊坂幸太郎さんの死神さんが有名ですね。
伊坂さんの死神さんに対して、
この御本の小さな死神さんは
弱々しく、非力、とも感じられますが。
やはり、死神は死神。
人ならざるチカラを秘めています。
「ちッちゃいィのにィ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:約束は守ります!)
小さな死神・幸吉くん。
彼が死神になった背景は
作品中にはぼんやり描かれているだけですが、
私たち読み手をしんみりとさせます。
江戸の昔には、よくあったこと。
いえ、昔ではなく、
ほんの数日前のことのような、その出来ごと。
現在にもつながっている何か――
「じだいげきィだけどォ!」
「ぐるるがる!」(←訳:現代的です!)
ジャンルとしては時代小説、なんですけど、
この御本、チビっ子さんたちにも読んでほしいなぁと思うのです。
本屋さんで、図書館で、
皆さま、ぜひ探してみてくださいね♪
えッとォ~、きょうはァ、まんげつゥ??」
「がるる!ぐるぅ~!」(←訳:虎です!どこぉ~!)
こんにちは、ネーさです。
雲の具合か、いまはちょっと姿が見えないお月さま……
では、本日の読書タイムも“見えないもの”をテーマにしてみましょうか。
さあ、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― お江戸、にゃんころり ――
著者は高橋由太(たかはし・ゆた)さん、2014年12月に発行されました。
『神田もののけ猫語り』と副題が付されたこの御本は
江戸を舞台にした《お江戸》シリーズの第三作、
主な登場人物は、そのぅ~、
妖猫とか~、
妖狸とか~、
死神とか~…
「ねことォ、たぬきとォ、しにがみィ??」
「ぐるるがるるるぐる?」(←訳:なんか読み憶えあり?)
はて、どこやらで聞いたような組み合わせ?
と思われたのも、ごもっともです。
私ネーさが、2014年の年BEST BOOKとしておすすめしたアンソロジー
『江戸猫ばなし』――
この御本には、『江戸猫ばなし』の中でもとりわけ目立っていた短編作品
高橋さん著『九回死んだ猫』が
収録されているんですー!
「ネーさのォいちおしィ、でスねェ~」
「がるるるっるるぐるる~」(←訳:推しまくってたもんね~)
ネコ好きさん&絵本『100万回生きたねこ』ファンの方々には
何を措いても読んでいただきたい『九回死んだ猫』については、
あらためてここで説明することはいたしますまい。
代わりに、主な登場人物さんのひとり、
死神さんに注目いたしましょう。
「あうううゥ! せなかがァぞくぞくゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:恐怖です!)
いいえ、それがね、
この死神さん、パッと見では、
とても死神とは思われないんです。
六、七歳の、子ども。
人形のように整った顔立ち。
着物は上等で、
年に似合わぬ落ち着いた口振り。
それでいて、死神。
噂では、死ぬ直前にやって来る子どもがおり、
“幸吉”と名乗るのだとか。
そして……
幸吉は死にゆく者の願いをひとつ、
かなえてくれるそうな。
「……ねがいィ?」
「がるっる?」(←訳:願いって?)
会いたいひとに会わせてあげるよ。
小さな死神さんはそう言います。
それがこの世に生きている人なら
必ず、会わせてあげる――
「ふゥむむむゥ? それッてェ、なかなかァ~…」
「ぐるるがる~…」(←訳:一筋縄では~…)
昔から、様々な文学作品に顔を出す
死神さん、悪魔さん、妖怪悪鬼。
近年の日本では、伊坂幸太郎さんの死神さんが有名ですね。
伊坂さんの死神さんに対して、
この御本の小さな死神さんは
弱々しく、非力、とも感じられますが。
やはり、死神は死神。
人ならざるチカラを秘めています。
「ちッちゃいィのにィ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:約束は守ります!)
小さな死神・幸吉くん。
彼が死神になった背景は
作品中にはぼんやり描かれているだけですが、
私たち読み手をしんみりとさせます。
江戸の昔には、よくあったこと。
いえ、昔ではなく、
ほんの数日前のことのような、その出来ごと。
現在にもつながっている何か――
「じだいげきィだけどォ!」
「ぐるるがる!」(←訳:現代的です!)
ジャンルとしては時代小説、なんですけど、
この御本、チビっ子さんたちにも読んでほしいなぁと思うのです。
本屋さんで、図書館で、
皆さま、ぜひ探してみてくださいね♪