テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

“怖い!”が、いっぱい?

2015-03-16 21:44:22 | ブックス
「こッ、ここんにちわッ、テディちゃでス!
 ひょうしがァ、もうゥ、こわいィ~ッ!」
「がるる!ぐるるるるー!」(←訳:虎です!ホンモノだー!)

 こんにちは、ネーさです。
 ……貴方は“見た”ことがありますか?
 “聴いた”は、ありますか?
 本日の読書タイムは、そう訊ねたくなっちゃうノンフィクション本を、
 さあ、どうぞ~♪

  



              ―― 英国の幽霊伝説 ――



 著者はシャーン・エヴァンズさん、原著は2006年に、
 画像の日本語版は2015年1月に発行されました。
 英語原題は『GHOSTS : Mesterious Tales from the National Trust』、
 『ナショナル・トラストの建物と怪奇現象』と日本語副題が付されています。

「……あうううゥ~、みるからにィ~…」
「ぐるがる!」(←訳:危険です!)

 英国ナショナルトラストの活動は、
 活字マニアの皆さまも御存知ですよね。

 歴史的建築物の保護を目的にして設立された
 ボランティア団体――
 正式な名称は
 『歴史的名所や自然的景勝地のためのナショナル・トラスト』。

 初期のボランティア活動家のメンバーには、
 あのビアトリクス・ポターさんがいたことも知られています。

「ふァ、ふァいィ~…」
「がるるぅ~…」(←訳:ですねぇ~…)

 現在、ナショナルトラスト運動は
 日本を含む英国以外の国にも広まっていますが、
 やはり、最も活動が盛況、というか、
 地に根ざしているのはイングランドでしょうか。

 二万を超える歴史的建造物、
 1120㎞に及ぶ海岸線、
 25万ヘクタール近くの田園、森林、浜辺、山々、原野などを
 ナショナルトラストが管理していて、
 となると、当然そこにはひとつふたつ、
 いえ、みっつよっつどころか、
 何十何百もの物件に……

「でッ、でででッ」
「ぐるるるー!」(←訳:出るんだー!)

 出ます。

 或いは、出る!と信じられています。

 この御本で紹介されているのは、
 聞きとり調査をした数百人の証言をもとに、
 著者エヴァンズさんが精選したイングランド、ウェールズ、北アイルランドの
 《妖しい》物件72ヶ所。

「なッ、ななじゅゥにッ!」
「がるるるぐるるる?」(←訳:そんなにたくさん?)

 ええ、そんなに沢山の場所で、出るんです。
 世界的に有名な場所も、ありますよ。

 ウィンストン・チャーチルさんの住居であった
 チャートウェル。

 シェイクスピアさんがその中庭で演劇を上演したという
 古いパブ、ジョージ・イン。

 大観光地にもなっている、
 巨石群、ストーンヘンジ。

 園芸家さんに愛される名庭園、
 ストウ・ランドスケープ・ガーデンズ。

 観光旅行の定番コースに入っているお城、
 映画やドラマの撮影によく使われている豪邸で、
 訪問者をおののかせる不思議な泣き声、
 夜中の足音、
 壁を通り抜ける灰色の影、
 窓に映る昔の衣装の女性……。

「あわわわわわゥ~!」
「ぐるるがる~!」(←訳:リアル過ぎ~!)

 文章に添えられたモノトーンの写真が、
 いえ、モノトーン加工されたお写真が
 (おそらく元の写真は殆どがカラーなのでしょうけど)、
 “出る”雰囲気をいっそう高めます。

 それとも、雰囲気だけではないのでしょうか?
 ここには、写真に写らない何かがいる……?

「…………」(←気絶)
「…………」(←気絶)

 ここ日本にいても、
 ミシミシと廊下の床板や壁の羽目板が
 奇怪な物音を立てるのが聞こえてきそうな、
 本場?英国の、
 当たり前のように語られる幽霊伝説の数々。

 怖いモノ見たさで、皆さま、ぜひトライを!




 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする