テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

書類の山に……ヒントあり?

2015-03-15 21:31:26 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 なんとなくゥ~しんきんかんッ?」
「がるる!ぐるるるるるる!」(←訳:虎です!見過ごせないね!)

 こんにちは、ネーさです。
 さあ、本日の読書タイムには
 私たち活字マニアが親近感を覚えてしまうような
 変種?キャラさんが登場するミステリ作品を御紹介いたしましょう。
 こちらを、どうぞ~♪

  



             ―― 警視庁文書捜査官 ――



 著者は麻見和史(あさみ・かずし)さん、2015年1月に発行されました。
 ええもう、聴き慣れない言葉にワクワクしますね。
 《文書捜査》ですって?

「なにィでスかァ、それはァ??」
「ぐるるるるがる?」(←訳:書類整理屋さん?)

 同僚さんたちも、そう思っているらしいですよ。
 
 警視庁本部庁舎六階にある、
 捜査第一課科学捜査係文書解読班の執務室は、
 資料保管庫、とか呼ばれていて、
 文書解読班所属の刑事さんは、
 倉庫番、と
 ありがたくない仇名を付けられてしまう始末。

 ですが、
 文書解読班には、ちゃあんとした任務があるのです。

「ぶんしょとォ、にんむッ?」
「がるぐるっ??」(←訳:はてさてっ??)

 凶悪事件の時効廃止にともない、
 過去の未解決事件について
 継続捜査を進める体制を整えている捜査一課。

 その一環として
 文書解読班というセクションを設け、
 過去の捜査資料を整理、分類することになったのです。

「ふむゥ、それはァ、だいじなァ~」
「ぐるるがるる!」(←訳:お仕事ですね!)

 ええ、書類を扱うのは重要な仕事……と
 アタマでは理解している、んですが。

 文書解読班の一員、
 矢代朋彦(やしろ・ともひこ)さんは
 嬉しくありません。

    現場に出たーい!!

 憧れの捜査一課でばりばり働くぞ!と
 勢い込んでいた矢代さんにとって、
 書類の山と戦うのは
 あまりにも予定外な事態だったのでした。

「なるほどォ~…」
「がるるる~…」(←訳:可哀想に~…)

 矢代さんの上司、
 鳴海理沙(なるみ・りさ)警部補は、しかし、
 ち~っともヘコんでいません。

 書類の山、大歓迎~♪
 分類して、インデックスをつけて、
 箱に詰め直して、
 といった作業が苦にならないタイプなのです。

 つまり、文書マニア?

「このよにはァ~いろいろなァ~」
「ぐるるがるるぐるるる!」(←訳:マニアさんがいるんだ!)

 そんな或る日。

 落ち込む矢代さんの願いを
 いずこかの神仏が小耳に挟んでくださったのでしょうか。

 文書解読班に出動命令が!

「じけんッでスかッ!」
「がるるぐる!」(←訳:現場に急行!)

 御本の冒頭を読んだ限りでは、
 これはユーモアミステリかしらん?と
 迷ってしまうのですが、
 頁が進むにつれ、
 ユーモアを失わぬまま、
 シリアスな要素も加わってきます。

 そして、《文書解読》の名に恥じない、
 頭脳的な“謎解き”シーン、
 警察小説的な展開もプラス!

「みすてりッぽくゥ、なッてきたでス!」
「ぐるーるるがっる!」(←訳:スピードもアップ!)

 ネタをバラしちゃいたくないので、
 これ以上詳しいストーリーは記せません……が、
 エンタ度の高いフィクションとして
 ミステリ好きさんにおすすめです。
 
 文書マニアって何なのっ?と
 脳内の《?》マークを消せない活字マニアさんも
 手に取ってみてくださいね♪

「しょるいのォやまからァ~」
「がるるぐるる!」(←訳:探そうヒント!)




 
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