「こんにちわッ、テディちゃでス!
いぜんとしてェ、うりきれェでスゥ!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!人気は本物だ!)
こんにちは、ネーさです。
スポーツ誌『Number』特別増刊・桜の凱歌エディー・ジャパンW杯戦記号が
たいへんなことになってるらしいわ!
増刷に次ぐ増刷で計20万部発行予定、
それでもまだ足りないかも?という驚きの事態です。
書店さんで手に入れる日を待ちわびつつ、
本日の読書タイムは、こちらのミステリ作品を、どうぞ~!

―― 赤い博物館 ――
著者は大山誠一郎(おおやま・せいいちろう)さん、2015年9月に発行されました。
……皆さま、ようこそ、
(ギギギ~ッとドアが軋みながら開く音)
犯罪の博物館へ……。
「ひいいいいィ~ッ!」
「ぐるーがるるっ!」(←訳:ホラーですかっ!)
あらら、いいえ、この御本はホラー作品じゃありませんよ。
まあその、物語の舞台となる場所が
ちょっと古い建物ですので、
ドアがギィギィしたり、
廊下がミシミシしたりするのは御愛嬌ってもので。
ここは、東京の都下、三鷹市にある、
赤煉瓦の外観が特徴な
警視庁付属犯罪資料館――
通称《赤い博物館》。
ロンドン警視庁の犯罪博物館を真似て造られた施設ですが、
うーん、その実態は……
「そうこォ?」
「がるる!」(←訳:保管庫?)
そうねえ、どう見ても、捜査資料類の大型保管庫だわね。
館員は、館長さんとその助手の二人だけ、ですし、
これってやっぱり。
――ありていに言って閑職――
と肩を落としたのは、
先週の金曜日まで警視庁捜査一課に勤務していた
寺田聡(てらだ・さとし)さん。
「ううッ、もしやッ?」
「ぐっるぅっる?」(←訳:やっちゃった?)
お仕事で大失態をして、
犯罪資料館に異動となった寺田さんを迎えたのは、
館長・緋色冴子(ひいろ・さえこ)さんの冷たい眼。
緋色館長は寺田さんに命じます。
ここでの仕事はラベル貼りだ、と。
「らべるはりィ??」
「がるぐるる~!」(←訳:それキツイ~!)
ラベル貼りなんて嫌がらせか?
ため息する寺田さんですが、
それはただのラベル貼りではありませんでした。
所轄署から資料室へ移管される証拠品を
一点ずつ取り出し、
証拠品を入れた袋には
QRコードのラベルを貼って、
プラスチック製のケースに収め、
温度22度、湿度55%の保管庫へ。
証拠品を所轄署から受領するときには、
捜査資料も同時に受け取る――
「むッ? それはァ、まるでッ?」
「ぐるるがるる?」(←訳:密かな再捜査?)
ささやかな、しかし、決意に満ちた、
事件解決への一歩。
その一歩をうけて、また新たな一歩が。
煉瓦でできた博物館を主な舞台とする連作短編集は
安楽椅子探偵ものの変型、といえるでしょうか。
事件発生当時の現場に行くことは出来ないけれど、
迷宮の出口へは、
資料が導いてくれる。
「しょうぶはァ~…」
「がるるるる!」(←訳:これからだ!)
いぶし銀のロジックがじんわりと光ります。
本格ミステリ好きさんに、
警察小説すきな活字マニアさんにもおすすめの御本ですよ。
探してみてくださいね~♪
いぜんとしてェ、うりきれェでスゥ!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!人気は本物だ!)
こんにちは、ネーさです。
スポーツ誌『Number』特別増刊・桜の凱歌エディー・ジャパンW杯戦記号が
たいへんなことになってるらしいわ!
増刷に次ぐ増刷で計20万部発行予定、
それでもまだ足りないかも?という驚きの事態です。
書店さんで手に入れる日を待ちわびつつ、
本日の読書タイムは、こちらのミステリ作品を、どうぞ~!

―― 赤い博物館 ――
著者は大山誠一郎(おおやま・せいいちろう)さん、2015年9月に発行されました。
……皆さま、ようこそ、
(ギギギ~ッとドアが軋みながら開く音)
犯罪の博物館へ……。
「ひいいいいィ~ッ!」
「ぐるーがるるっ!」(←訳:ホラーですかっ!)
あらら、いいえ、この御本はホラー作品じゃありませんよ。
まあその、物語の舞台となる場所が
ちょっと古い建物ですので、
ドアがギィギィしたり、
廊下がミシミシしたりするのは御愛嬌ってもので。
ここは、東京の都下、三鷹市にある、
赤煉瓦の外観が特徴な
警視庁付属犯罪資料館――
通称《赤い博物館》。
ロンドン警視庁の犯罪博物館を真似て造られた施設ですが、
うーん、その実態は……
「そうこォ?」
「がるる!」(←訳:保管庫?)
そうねえ、どう見ても、捜査資料類の大型保管庫だわね。
館員は、館長さんとその助手の二人だけ、ですし、
これってやっぱり。
――ありていに言って閑職――
と肩を落としたのは、
先週の金曜日まで警視庁捜査一課に勤務していた
寺田聡(てらだ・さとし)さん。
「ううッ、もしやッ?」
「ぐっるぅっる?」(←訳:やっちゃった?)
お仕事で大失態をして、
犯罪資料館に異動となった寺田さんを迎えたのは、
館長・緋色冴子(ひいろ・さえこ)さんの冷たい眼。
緋色館長は寺田さんに命じます。
ここでの仕事はラベル貼りだ、と。
「らべるはりィ??」
「がるぐるる~!」(←訳:それキツイ~!)
ラベル貼りなんて嫌がらせか?
ため息する寺田さんですが、
それはただのラベル貼りではありませんでした。
所轄署から資料室へ移管される証拠品を
一点ずつ取り出し、
証拠品を入れた袋には
QRコードのラベルを貼って、
プラスチック製のケースに収め、
温度22度、湿度55%の保管庫へ。
証拠品を所轄署から受領するときには、
捜査資料も同時に受け取る――
「むッ? それはァ、まるでッ?」
「ぐるるがるる?」(←訳:密かな再捜査?)
ささやかな、しかし、決意に満ちた、
事件解決への一歩。
その一歩をうけて、また新たな一歩が。
煉瓦でできた博物館を主な舞台とする連作短編集は
安楽椅子探偵ものの変型、といえるでしょうか。
事件発生当時の現場に行くことは出来ないけれど、
迷宮の出口へは、
資料が導いてくれる。
「しょうぶはァ~…」
「がるるるる!」(←訳:これからだ!)
いぶし銀のロジックがじんわりと光ります。
本格ミステリ好きさんに、
警察小説すきな活字マニアさんにもおすすめの御本ですよ。
探してみてくださいね~♪