テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 決闘の荒野 ~

2015-10-27 21:52:01 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ううむゥ! はなやかァ~でスゥ!」
「がるる!ぐるーるがるる~!」(←訳:虎です!スターと赤絨毯~!)

 こんにちは、ネーさです。
 ロンドンでの007新作お披露目イベント映像を拝見しましたが、
 なんとも豪華でしたね~♪
 日本公開の日を楽しみにしながら、
 はい、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
             ―― 逆転! ――



 著者はマルコム・グラッドウェルさん、原著は2013年に、
 日本語版は2014年9月に発行されました。
 英語原題は『David and Golirth』、
 『強敵や逆境に勝てる秘密』と日本語副題が付されています。

 実はね、この御本、
 ラグビーW杯で活躍しまくった日本代表チームと
 とっても係わりがある作品なんですよ。

「ふァ? らぐびーとォ??」
「ぐるるるがる?」(←訳:どういう風に?)

 日本チームのヘッドコーチ、ディ・ジョーンズさんが読み、
 作戦の参考にした、というのが、この
 『逆転!』なのです。

 原題を一目見れば、ああ、なるほどね、と思う活字マニアさんも
 大勢いらっしゃるでしょう、

 『ダビデとゴリアテ』。

 といったら――

「あはァ! むかしむかしィのォ~」
「がるるる!」(←訳:一騎打ち!)

 紀元前1000年の、はるかな昔。
 シェフェラの谷で
 二つの国の命運を懸けた1対1の闘いが行われました。

 ペリシテ軍に属する身長2m余の大男、ゴリアテ。
 対するは、
 羊飼いの少年、ダビデ。

 言い添えておきますと、
 ダビデ少年は軍人ではありません。
 兄たちに食べ物を届けるために戦場へやって来た、
 貧しい羊飼いに過ぎません。

 巨人・ゴリアテと、少年ダビデ。

 さあ、どっちが勝つ?

「ふつうゥならァ~」
「ぐるがるる~?」(←訳:巨人だけど~?)

 確かに、普通なら、
 巨人が勝つ!と言ってしまいたい。
 けれど、この勝負、普通じゃなかった――

 ダビデくんの知恵が、
 勝負を引っくり返してしまったのですから。

「かッちゃッたッ!!」
「がるぐるるがる!」(←訳:巨人相手に完勝!)

 ジャイアントキリングの語源ともなった、
 史上最も有名な決闘。

 ジャパンチームを率いたエディーさんが
 参考にしたというお話にも
 大いに頷けますね。

 巨人・南アフリカを倒すために、
 小兵・ジャパンはどう戦うべきか。

「かちめがァ、なくともォ!」
「ぐるがるるるる!」(←訳:不利だろうとも!)

 盤石の優位、ゆるぎない名声。
 しかし、どんな強者にも弱点はある。
 著者・グラッドウェルさんはそう唱えます。
 
   圧倒的に不利な状況に置かれながらも、
   あえて戦う道を選ぶ姿は美しく、
   崇高である――

 あとは、敵の急所を突きさえすれば。

「かてるゥ??」
「がるっ??」(←訳:かもっ??)

 と、以上のように説明しては、
 この御本が戦術&戦略本であるかのような印象を
 与えてしまいそうですが。

 本文の後半へ進むにつれ、
 読み手さんは気付くことでしょう。

 敵とは、そも何であるのか。

 この世には、目に見えない敵もある。
 形など持っていない敵もいる。

 存在するけれど、
 手では触れることも出来ない敵に、
 どう相対すればよいのか。

「むむむゥ、それはァむずかしィでス!」
「ぐるるがる!」(←訳:超難題だよ!)

 著者・グラッドウェルさんの解答を、
 ここで記すことはいたしません。

 決闘の荒野に何が残ったのか、
 皆さま、ぜひ、一読を。

 
 
 
コメント
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