テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

こころもちを、明る~く!

2015-10-29 21:49:08 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでェ~ス!
 あちゃッ、やッちまッたァ、なのでス!」
「がるる!ぐっるるがるる~?」(←訳:虎です!崖っプチだよね~?)

 こんにちは、ネーさです。
 えー、ユヴェントスが敗けてしまいましたので、
 私ネーさ、情緒不安定になっております。
 こんな時は……こんな時の読書は……
 わはははっ♪とすべてを笑い飛ばせちゃうエンタ本を、
 さあ、どうぞ~!

  



          ―― あたしはメトロガール ――



 著者はジャネット・イヴァノヴィッチさん、
 原著は2004年に、日本語版は2008年1月に発行されました。
 英語原題は『Metro Girl』、
 先日はイヴァノヴィッチさんの『気分はフルハウス』を御紹介しましたが、
 こちらの作品も、ずいぶんとヘンテコで、
 ずいぶんと笑わせてくれる異色のミステリ……
 ミステリ、だと思うんですけど……?

「とうじょうゥじんぶつゥ、へんてこりんッ!」
「ぐるるぅ!」(←訳:奇天烈ぅ!)

 主人公の、本名アレグザンドラさんこと
 通称バーニーさん、
 まず、育った環境がちょっと風変わりです。

 お父さんが自動車整備工場を経営していたためか、
 12歳で芝刈り機をゴーカートに改造し、
 16歳でシボレーを改造してレースに出場したほど。
 まさに、オイルまみれの青春、を過ごしてきたのです。

「ふむむゥ、くるまァまにあァ~、でスねッ」
「がるぐーるるるがる?」(←訳:今もカーオイル漬け?)

 現在は、自動車整備から少し距離を置き、
 会社勤めをしているバーニーさん。

 そこへ、一本の電話がかかって来ました。
 
 マイアミで暮らしている弟のビルさんからの、
 しばらくここを離れる、という言葉と、
 騒音を、
 女性に悲鳴と――

「わわッ、それはァ~!」
「ぐるっ!」(←訳:怖いっ!)

 悲鳴と同時に、
 ガチャリ、と切れた電話。

 姉として、どうしてこれを放っておけましょう?
 バーニーさん、
 真冬のボルティモアからマイアミ行きの飛行機に飛び乗ります。

「きゃッ! あちちィ~ッ!」
「がるるるっぐる?」(←訳:夏ですかっここ?)

 フロリダでは、防寒着は必要ないみたいね。
 ふぅふぅ汗をかきながら、
 弟ビルさんのアパートを訪ねたバーニーさんが目にしたのは。

 鍵のかかっていないアパートと、
 ひどく荒らされた部屋。

「めちゃくちゃァでス!」
「ぐるるがるるる?」(←訳:家探しされたの?)

 ビルさんは、どこかに消えてしまった……?

 弟の身を案じ、探し始めるバーニーさんの前に現れるのは、
 NASCARというカーレースの有名なドライバーさんや、
 おっそろしい形相のギャングたち、
 豪華なヨットを所有する大金持ちたち。

「みィ~んなァ、あやしいィ?」
「がるるる!」(←訳:深まる謎!)

 バーニーさんの実に大っぴらな“探偵”ぶりに
 ミステリマニアさんは
 それでいいのか?
 と叫びたくなることでしょう。

 探偵ってのは、もっと秘密裡に、ひっそり行うもんじゃないのか?
 そんなに派手派手しく行動したら、
 悪いヤツらに気付かれて……ああ、やっぱり!

「きけーんッ!」
「ぐるるる!」(←訳:逃げよう!)

 いわゆるドタバタ喜劇的と
 ミステリ&サスペンスの面白さも加えた楽しいエンタ作品、
 明るいお話が読みたいんだー!と
 切望する活字マニアさんにおすすめです。
 本屋さんで見つからない場合は
 図書館で探してみてくださいね~♪
 
 
 
コメント
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