テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 知恵の旅 ~

2017-03-24 21:54:18 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 とりあえずゥ~ほッ♪」
「がるる!ぐるるるっ!」(←訳:虎です!ボクもホッ!)

 こんにちは、ネーさです。
 私ネーさも昨夜のサッカー日本代表の勝利に
 ホッといたしましたよ。
 このまま全ての予選を突破できますようにと願いつつ、
 さあ、本日の読書タイムは、
 こちらの御本を、どうぞ~♪

  



          ―― ダーリンは70歳 ――



 著者は西原理恵子(さいばら・りえこ)さん、2016年1月に発行されました。
 え? この題名ですか?
 あ、はい、そうですね、
 パクリっぽいと言えなくもありませんが、
 ご安心ください、
 中身は完全なオリジナル!
 これはもう、本当にもう、
 漫画家・西原理恵子さんだけが描き得る
 《生きる知恵》を凝縮させたコミックです。

「……えェ~? そうゥかなァ~?」
「……ぐるるるがるるぅ?」(←訳:……違う気がするよぉ?)

 まあ確かに、西原さんの方法論は 
 木は森に隠せ!
 を超えて、
 木はアマゾンに隠せ!
 みたいなところがありますね。

 『70歳』の『ダーリン』こと、
 西原さんのパートナー、
 高須美容外科クリニックの高須克也さんは、
 なんたって日本一有名な美容整形外科医さん。

「ふァいッ! きょうもォみましたでスゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:TVでCM!)

 お金持ちなドクター高須は
 やることがいちいち派手な御方。

 ドクターと同行する機会が多い西原さんも、
 エジプトだのチベットだのモンゴルだの、
 いろいろな国を旅したり、
 フルーメーソンの集会に出席することになったり、と
 ケレン味たっぷりの目くらましが
 各ページにてんこ盛りになっていますが。

 そういった目くらましに
 惑わされずに読んでみれば。

 西原さんが著わしているのは、
 《生きる知恵》、《生きてゆくための知恵》です。

 それが、もっとも分かり易く描かれているのは
 御本の真ん中あたり、
 『LOVE.013』の章。

「ちょうどォ、いまごろォ?」
「ぐるるるがるる!」(←訳:サクラの咲く頃!)

 西原さんの前パートナー、“鴨ちゃん”。

 “鴨ちゃん”との別れの時を迎えた西原さんの心にあったのは、
 ドクター高須の言葉の数々でした。
 
   あなたのひざで送ってあげなさい

   そうすれば、魂の救われ方がちがう――

「むむゥ! そうなんだァ~…」
「がるるるるる~…」(←訳:そうなんだね~…)

 偽悪趣味な、つまり、
 自分をイイ子ちゃんに描かない、
 むしろ照れ隠しのため悪い子に描いている西原さんと
 何万何千の敵に囲まれてもビクともしないドクター高須の、
 微笑ましくもテンヤワンヤな
 生きる術(すべ)、
 生きのびる術。

 読み終えたら、
 なぜか清々しく、
 温かな気持ちになるこの御本を、
 皆さまも、ぜひ♪
 

 
コメント
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