「こんにちわッ、テディちゃでス!
……あァ~おはなみィ~…」
「がるる!ぐるぅ~…」(←訳:虎です!雨がぁ~…)
こんにちは、ネーさです。
悪天候のためお花見を延期するしかない週末ですね。
ちょっと溜め息しつつも、
さあ、年度最終日も楽しい読書タイムを!
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― がん消滅の罠 ――
著者は岩木一麻(いわき・かずま)さん、2017年1月に発行されました。
『COMPLETE REMISSION』と英語題名が、
『完全寛解(かんかい)の謎』と日本語副題が付されたこの御本は、
第15回『このミステリがすごい!』大賞を受賞した作品です。
「わほゥ! じゅしょうゥ、おめでとうゥございまスゥ!」
「ぐるぐるぐる~!」(←訳:パチパチパチ~!)
前回記事では理系ノンフィクション作品を御紹介したので、
『がん消滅』という題名だけ見ると、
今度は医療系ノンフィクション?
かと思ってしまうかもしれませんが、
いえいえ、こちらは“医療ミステリ”と呼ぶべきジャンルの
小説――フィクション作品です。
そして、物語の核を成す《謎》は、
題名にもありますように……癌(がん)という病。
「むむむゥ~…こわいィ、びょうきィでス!」
「がるぐるぅ!」(←い訳:難敵だよぅ!)
テディちゃと虎くんは、
こんなウワサ話を聞いたことあるかしら?
世の中には、
このお薬の開発に成功したらもれなくノーベル賞!
とされる病気がある。
その病気とは――
①風邪
②虫歯
③癌
①の風邪は、風邪という病気の定義自体が複雑なので、
これがあればカゼなんてソッコー撃退!な薬剤を作るのは
難しいわよね。
②の虫歯のお薬は……
「いッこくもォはやくゥ!」
「ぐっるー!」(←訳:作ってー!)
ええ、全世界の人が熱望してるでしょうけど、
いっこうにお薬完成の報は聴こえてきません(涙)。
ただ、③の癌については。
「もしかしたらッ?」
「がるぐるる?」(↓訳:明日にでも?)
風邪よりも虫歯よりも、
特効薬生成に近付いているのは癌なのかも?
そう感じさせるニュースを耳に挟むことがあるせいか、
つい期待してしまいますね。
現代医療は、癌を撲滅させ得るレベルに
達しているのではなかろうかと。
「そうだとォいいけどォ!」
「ぐるるがるぐるる!」(←訳:沢山の人が助かる!)
この物語の主人公さんたちも、
真剣に、癌と闘っています。
日本がんセンター研究所の、
呼吸器内科に勤務する医師の夏目典明(なつめ・のりあき)さん。
夏目さんの友人で、
臨床医ではないけれど、
疫学研究を専門とする羽鳥悠馬(はとり・ゆうま)さん。
ふたりは、或る奇妙な症例と対峙することになりました。
余命半年と宣告されたがん患者さんの、
病巣がきれいに消えた――
「ええッ?ほんとにィ??」
「がるるっ!」(←訳:すごいっ!)
すごいなぁ!ああ良かった!
で終わらせられたら、めでたしめでたし、なのですけど。
似たような出来事が、
ふたつ、みっつ、よっつ、と続いたら、
医師さんたちは、
稀にそういうことも有り得る、
偶然だ、では済まされません。
「ありえないィことがァ~…?」
「ぐるるがるるぅ?」(←訳:簡単に起こるぅ?)
本当に病巣は消えたのか。
それとも、何かのトリックか。
「とりッくだッたらァ~!」
「がるるるる!」(←訳:許せないぞ!)
生死と向かい合う、医療の現場。
そこに欺瞞や謀略があっていいはずはない。
夏目さんと羽鳥さんは
《完全寛解の謎》を解き明かせるのでしょうか――
「なおせるゥものならァ、なおしたいィ!」
「ぐるがるぐるるる!」(←訳:でも嘘はダメです!)
スピーディな展開のミステリであり、
サスペンスの要素もたっぷりのエンタ作品は、
ビジネス小説やクライムノベル好きな活字マニアさんにも
おすすめの一冊です。
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
……あァ~おはなみィ~…」
「がるる!ぐるぅ~…」(←訳:虎です!雨がぁ~…)
こんにちは、ネーさです。
悪天候のためお花見を延期するしかない週末ですね。
ちょっと溜め息しつつも、
さあ、年度最終日も楽しい読書タイムを!
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― がん消滅の罠 ――
著者は岩木一麻(いわき・かずま)さん、2017年1月に発行されました。
『COMPLETE REMISSION』と英語題名が、
『完全寛解(かんかい)の謎』と日本語副題が付されたこの御本は、
第15回『このミステリがすごい!』大賞を受賞した作品です。
「わほゥ! じゅしょうゥ、おめでとうゥございまスゥ!」
「ぐるぐるぐる~!」(←訳:パチパチパチ~!)
前回記事では理系ノンフィクション作品を御紹介したので、
『がん消滅』という題名だけ見ると、
今度は医療系ノンフィクション?
かと思ってしまうかもしれませんが、
いえいえ、こちらは“医療ミステリ”と呼ぶべきジャンルの
小説――フィクション作品です。
そして、物語の核を成す《謎》は、
題名にもありますように……癌(がん)という病。
「むむむゥ~…こわいィ、びょうきィでス!」
「がるぐるぅ!」(←い訳:難敵だよぅ!)
テディちゃと虎くんは、
こんなウワサ話を聞いたことあるかしら?
世の中には、
このお薬の開発に成功したらもれなくノーベル賞!
とされる病気がある。
その病気とは――
①風邪
②虫歯
③癌
①の風邪は、風邪という病気の定義自体が複雑なので、
これがあればカゼなんてソッコー撃退!な薬剤を作るのは
難しいわよね。
②の虫歯のお薬は……
「いッこくもォはやくゥ!」
「ぐっるー!」(←訳:作ってー!)
ええ、全世界の人が熱望してるでしょうけど、
いっこうにお薬完成の報は聴こえてきません(涙)。
ただ、③の癌については。
「もしかしたらッ?」
「がるぐるる?」(↓訳:明日にでも?)
風邪よりも虫歯よりも、
特効薬生成に近付いているのは癌なのかも?
そう感じさせるニュースを耳に挟むことがあるせいか、
つい期待してしまいますね。
現代医療は、癌を撲滅させ得るレベルに
達しているのではなかろうかと。
「そうだとォいいけどォ!」
「ぐるるがるぐるる!」(←訳:沢山の人が助かる!)
この物語の主人公さんたちも、
真剣に、癌と闘っています。
日本がんセンター研究所の、
呼吸器内科に勤務する医師の夏目典明(なつめ・のりあき)さん。
夏目さんの友人で、
臨床医ではないけれど、
疫学研究を専門とする羽鳥悠馬(はとり・ゆうま)さん。
ふたりは、或る奇妙な症例と対峙することになりました。
余命半年と宣告されたがん患者さんの、
病巣がきれいに消えた――
「ええッ?ほんとにィ??」
「がるるっ!」(←訳:すごいっ!)
すごいなぁ!ああ良かった!
で終わらせられたら、めでたしめでたし、なのですけど。
似たような出来事が、
ふたつ、みっつ、よっつ、と続いたら、
医師さんたちは、
稀にそういうことも有り得る、
偶然だ、では済まされません。
「ありえないィことがァ~…?」
「ぐるるがるるぅ?」(←訳:簡単に起こるぅ?)
本当に病巣は消えたのか。
それとも、何かのトリックか。
「とりッくだッたらァ~!」
「がるるるる!」(←訳:許せないぞ!)
生死と向かい合う、医療の現場。
そこに欺瞞や謀略があっていいはずはない。
夏目さんと羽鳥さんは
《完全寛解の謎》を解き明かせるのでしょうか――
「なおせるゥものならァ、なおしたいィ!」
「ぐるがるぐるるる!」(←訳:でも嘘はダメです!)
スピーディな展開のミステリであり、
サスペンスの要素もたっぷりのエンタ作品は、
ビジネス小説やクライムノベル好きな活字マニアさんにも
おすすめの一冊です。
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪