「こんにちわッ、テディちゃでス!
はァ~るゥ~がァ~すゥ~みィッ!」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!ぽよよん!)
こんにちは、ネーさです。
春霞に高尾山のシルエットがふんわりボヤけて、
あぁ冬去りぬ……と実感した一日でしたね。
「じゃァ、このままァ~」
「ぐるる!」(←訳:お昼寝!)
とは行きませんよ。
本日の読書タイムは、読みやすいけどズシッと重い、
こちらのノンフィクション作品を、さあ、どうぞ~♪
―― 私たちはどこから来て、どこへ行くのか ――
著者は森達也(もり・たつや)さん、2015年10月に発行されました。
『科学に《いのち》の根源を問う』と副題が付されています。
「うむゥ? それェ、どこかでェ~…?」
「がるるぐるる?」(←訳:聞いたような?)
そうね、アート好きな御方は心当たりがおありでしょう、
『私たちはどこから来て……』って、
それ、ポール・ゴーギャンさんの作品の題名じゃなぁい?
ゴーギャンさんの代表作と評判高い作品の題名こそ、
まさに『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』でしょ?
「ふァいッ! いだいなァ、てーまでスゥ!」
「ぐるるるるがる!」(←訳:人類永遠の命題!)
著者・森さんは御本冒頭の『はじめに』で御自身を、
《僕は圧倒的に文系だ》
と表現します。
そして、文系さんだからこそ、
正面から攻略しようと試みるのです。
《自分はなぜ今、この世界にいるのだろう》
「わきゃりませんでス!」
「がるるぐるるるる!」(←訳:ボクも分かんない!)
この答えを、知っている人はいるだろうか?
例えば、一流の科学者さん、学者さんに訊けば、
ヒントは得られるだろうか。
一人ではなく、
大勢の学者さんに訊いてみれば、
より答えに近付けるだろうか――
そうして、著者・森さんは始めます。
福岡伸一さん(生物学者)、
諏訪元さん(人類学者)、
長谷川寿一さん(進化生態学者)、
団まりなさん(生物学者)、
田沼靖一さん(生物学者)、
長沼毅さん(生物学者)、
村山斉さん(物理学者)、
藤井直敬さん(脳科学者)、
池谷裕二さん(脳科学者)、
竹内薫さん(サイエンス作家)を順に訪ね、
『なぜ?』を繰り返す行脚の旅を。
『なぜ人は死ぬのだろうか』
『人はどこから来たか』
『進化とはどういうものか』
『生きているとはどういうことか』……
「むむむッ! ちょッきゅうゥ、でスねッ!」
「ぐるるがるるるぐるる!」(←訳:直球で具体的で抽象的!)
私ネーさが個人的にワクワクさせられたのは、
脳科学者・池谷さんと森さんが語り合う
第9章『なぜ脳はこんな問いをするのか』中の、
《なぜ人工知能は実現できていないか》という問いでした。
ここで池谷さんが言う人工知能とは、
将棋やチェスで人間に勝利するAIではなく、
現行のコンピュータに比べてはるかに熱効率が良くできた、
私たちの脳にいっそう近い“人工の知能(=脳細胞)”。
人間の脳の神経細胞と同じものを作ることは
まだ出来ない――
「まだァ、むりィ?」
「がるるぐるるる?」(←訳:いつか出来るの?)
この御本が敢行されたのは2015年、
森さんと学者さんたちの対談が行われたのは
2014年以前のことですから、
2017年現在の事情は変化しているかもしれませんね。
「かがくはァ、どこへゆくのかッ?」
「ぐるるがるるる!」(←訳:それも知りたい!)
ポール・ゴーギャンさんの作品の題名は、
正式には、
『我々はどこから来たのか 我々は何者なのか 我々はどこへ行くのか』。
「どこへッ?」
「がるぐるる……」(←訳:どこだろう……)
ヒトと世界の、過去と未来――
フランス語で題名が画面の隅に書き込まれた油彩画(1897~1898)は
米国のボストン美術館に所蔵されています。
美術書で、ネットで、
ゴーギャンさんの作品を観賞しながら、
ぜひ、この御本も一読してみてくださいね♪
はァ~るゥ~がァ~すゥ~みィッ!」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!ぽよよん!)
こんにちは、ネーさです。
春霞に高尾山のシルエットがふんわりボヤけて、
あぁ冬去りぬ……と実感した一日でしたね。
「じゃァ、このままァ~」
「ぐるる!」(←訳:お昼寝!)
とは行きませんよ。
本日の読書タイムは、読みやすいけどズシッと重い、
こちらのノンフィクション作品を、さあ、どうぞ~♪
―― 私たちはどこから来て、どこへ行くのか ――
著者は森達也(もり・たつや)さん、2015年10月に発行されました。
『科学に《いのち》の根源を問う』と副題が付されています。
「うむゥ? それェ、どこかでェ~…?」
「がるるぐるる?」(←訳:聞いたような?)
そうね、アート好きな御方は心当たりがおありでしょう、
『私たちはどこから来て……』って、
それ、ポール・ゴーギャンさんの作品の題名じゃなぁい?
ゴーギャンさんの代表作と評判高い作品の題名こそ、
まさに『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』でしょ?
「ふァいッ! いだいなァ、てーまでスゥ!」
「ぐるるるるがる!」(←訳:人類永遠の命題!)
著者・森さんは御本冒頭の『はじめに』で御自身を、
《僕は圧倒的に文系だ》
と表現します。
そして、文系さんだからこそ、
正面から攻略しようと試みるのです。
《自分はなぜ今、この世界にいるのだろう》
「わきゃりませんでス!」
「がるるぐるるるる!」(←訳:ボクも分かんない!)
この答えを、知っている人はいるだろうか?
例えば、一流の科学者さん、学者さんに訊けば、
ヒントは得られるだろうか。
一人ではなく、
大勢の学者さんに訊いてみれば、
より答えに近付けるだろうか――
そうして、著者・森さんは始めます。
福岡伸一さん(生物学者)、
諏訪元さん(人類学者)、
長谷川寿一さん(進化生態学者)、
団まりなさん(生物学者)、
田沼靖一さん(生物学者)、
長沼毅さん(生物学者)、
村山斉さん(物理学者)、
藤井直敬さん(脳科学者)、
池谷裕二さん(脳科学者)、
竹内薫さん(サイエンス作家)を順に訪ね、
『なぜ?』を繰り返す行脚の旅を。
『なぜ人は死ぬのだろうか』
『人はどこから来たか』
『進化とはどういうものか』
『生きているとはどういうことか』……
「むむむッ! ちょッきゅうゥ、でスねッ!」
「ぐるるがるるるぐるる!」(←訳:直球で具体的で抽象的!)
私ネーさが個人的にワクワクさせられたのは、
脳科学者・池谷さんと森さんが語り合う
第9章『なぜ脳はこんな問いをするのか』中の、
《なぜ人工知能は実現できていないか》という問いでした。
ここで池谷さんが言う人工知能とは、
将棋やチェスで人間に勝利するAIではなく、
現行のコンピュータに比べてはるかに熱効率が良くできた、
私たちの脳にいっそう近い“人工の知能(=脳細胞)”。
人間の脳の神経細胞と同じものを作ることは
まだ出来ない――
「まだァ、むりィ?」
「がるるぐるるる?」(←訳:いつか出来るの?)
この御本が敢行されたのは2015年、
森さんと学者さんたちの対談が行われたのは
2014年以前のことですから、
2017年現在の事情は変化しているかもしれませんね。
「かがくはァ、どこへゆくのかッ?」
「ぐるるがるるる!」(←訳:それも知りたい!)
ポール・ゴーギャンさんの作品の題名は、
正式には、
『我々はどこから来たのか 我々は何者なのか 我々はどこへ行くのか』。
「どこへッ?」
「がるぐるる……」(←訳:どこだろう……)
ヒトと世界の、過去と未来――
フランス語で題名が画面の隅に書き込まれた油彩画(1897~1898)は
米国のボストン美術館に所蔵されています。
美術書で、ネットで、
ゴーギャンさんの作品を観賞しながら、
ぜひ、この御本も一読してみてくださいね♪