「こんにちわッ、テディちゃでス!
うぐいすゥ~どこでスかッ?」
「がるる!ぐるるるがるぅ!」(←訳:虎です!行方不明だよぅ!)
こんにちは、ネーさです。
3月も半ばになれば、梅にウグイス……のはずなんですけれど、
今年はホケキョ♪の声が聞こえてきません。
どこにいるんだウグイスく~ん!
早く来ておくれウグイスく~ん!
春の便りを待ちながらの本日の読書タイムは、
こちらの御本を、さあ、どうぞ~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/92/b2085f4b3b3ca162d27d85dfa6d31bf1.jpg)
―― 文庫解説ワンダーランド ――
著者は斎藤美奈子(さいとう・みなこ)さん、2017年1月に発行されました。
ええ、新書です。
外観は、堅苦しそうな新書です。
しかし、騙されてはなりませんよ。
この御本は、思いっ切り愉快な“文芸評論”系ノンフィクション!
「ぶんこのォ、かいせつゥ!」
「ぐるるるるがるぐるるる!」(←訳:読書家さんにはお馴染み!)
純文学でも小説でもノンフィクションでも、
文庫化される作品、
息長く版を重ねて刊行され続ける作品といえば、
まず《名作》であることは間違いありません。
たとえば、
シェイクスピアさんの『ハムレット』。
小林秀雄さんの『モォツァルト・無常という事』。
松本清張さんの『点と線』『ゼロの焦点』。
「ふァいッ! めいさくゥでス!」
「がるぐーる!」(←訳:異議なーし!)
《名作》たる文庫本に、
大概の場合くっついているのが、
《解説》という文章です。
物語の背景、執筆当時の著者さんの境遇や状況など、
詳しく記された文章は、
より深く作品を理解したい読み手にとっては
とてもありがたいものなのですが。
ときには、
トンデモない《解説》や、
まったく的ハズレな《解説》もある?!?
「そッ、そんなッ??」
「ぐるるぅ?」(←訳:本当にぃ?)
著者・斎藤さんがまず最初に血祭りに上げるのは、
いえ、冷静沈着に一刀両断するのは、
夏目漱石さん著『坊ちゃん』。
「ひょえええッ!」
「がるるぅ!」(←訳:大物だぁ!)
言っておきますと、
『坊ちゃん』そのものを貶しているのじゃないのよ。
斎藤さんが指摘しているのは、
文庫版『坊ちゃん』の《解説》、これでいいの?
主人公・坊ちゃんとはこういう人物なのだと、
解説者さんは決めつけてるんじゃなぁい?
しかも、解説者さんによって言ってることが
てんでバラバラって?
「なッ、なるほどォ~?」
「ぐるがるるる!」(←訳:混乱してきた!)
太宰治さんの“超”《名作》、
『走れメロス』の解説も、充分にヘンテコじゃない?
『メロス』は友情と正義の物語……ですって?
いやいやいや、
メロスくんってすっごく性格に難アリな人物でしょ?
メロスくんを“裁く”王様っていうのも
圧制者さんな訳よね?
そこらへん、完全にスルーしちゃう《解説》って、
いいのかしらねえ?
「うむむゥ! ふくらむゥ~ぎもんッ!」
「がるるぐる!」(←訳:つのる疑惑!)
バーネットさん著『小公女』では。
壺井栄さん著『二十四の瞳』では。
高村光太郎さん著『智恵子抄』では。
作品と《解説》は、はたして
バランスが取れているのか?
どこか、傾いちゃっていないか?
「ゆゥ~らッ、ゆゥ~らッ?」
「ぐるるるがるっ?」(←訳:揺れてるかもっ?)
矛盾や破綻、
ズレや亀裂をスパリずばりと追及しながらも
ユーモアも忘れない著者・斎藤さんの分析には、
活字マニアさんなら、
アハハと笑ったり、
そうだよね~と頷いてしまう箇所も多数、かもしれません。
「いろいろォ、かんがえさせられるゥ!」
「がるっるーるぐる!」(←訳:トリッキーな御本!)
フィクション好きさんにも
ノンフィクション派さんにもおすすめの鮮烈新書、
ぜひ、一読してみてくださいね♪
うぐいすゥ~どこでスかッ?」
「がるる!ぐるるるがるぅ!」(←訳:虎です!行方不明だよぅ!)
こんにちは、ネーさです。
3月も半ばになれば、梅にウグイス……のはずなんですけれど、
今年はホケキョ♪の声が聞こえてきません。
どこにいるんだウグイスく~ん!
早く来ておくれウグイスく~ん!
春の便りを待ちながらの本日の読書タイムは、
こちらの御本を、さあ、どうぞ~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/92/b2085f4b3b3ca162d27d85dfa6d31bf1.jpg)
―― 文庫解説ワンダーランド ――
著者は斎藤美奈子(さいとう・みなこ)さん、2017年1月に発行されました。
ええ、新書です。
外観は、堅苦しそうな新書です。
しかし、騙されてはなりませんよ。
この御本は、思いっ切り愉快な“文芸評論”系ノンフィクション!
「ぶんこのォ、かいせつゥ!」
「ぐるるるるがるぐるるる!」(←訳:読書家さんにはお馴染み!)
純文学でも小説でもノンフィクションでも、
文庫化される作品、
息長く版を重ねて刊行され続ける作品といえば、
まず《名作》であることは間違いありません。
たとえば、
シェイクスピアさんの『ハムレット』。
小林秀雄さんの『モォツァルト・無常という事』。
松本清張さんの『点と線』『ゼロの焦点』。
「ふァいッ! めいさくゥでス!」
「がるぐーる!」(←訳:異議なーし!)
《名作》たる文庫本に、
大概の場合くっついているのが、
《解説》という文章です。
物語の背景、執筆当時の著者さんの境遇や状況など、
詳しく記された文章は、
より深く作品を理解したい読み手にとっては
とてもありがたいものなのですが。
ときには、
トンデモない《解説》や、
まったく的ハズレな《解説》もある?!?
「そッ、そんなッ??」
「ぐるるぅ?」(←訳:本当にぃ?)
著者・斎藤さんがまず最初に血祭りに上げるのは、
いえ、冷静沈着に一刀両断するのは、
夏目漱石さん著『坊ちゃん』。
「ひょえええッ!」
「がるるぅ!」(←訳:大物だぁ!)
言っておきますと、
『坊ちゃん』そのものを貶しているのじゃないのよ。
斎藤さんが指摘しているのは、
文庫版『坊ちゃん』の《解説》、これでいいの?
主人公・坊ちゃんとはこういう人物なのだと、
解説者さんは決めつけてるんじゃなぁい?
しかも、解説者さんによって言ってることが
てんでバラバラって?
「なッ、なるほどォ~?」
「ぐるがるるる!」(←訳:混乱してきた!)
太宰治さんの“超”《名作》、
『走れメロス』の解説も、充分にヘンテコじゃない?
『メロス』は友情と正義の物語……ですって?
いやいやいや、
メロスくんってすっごく性格に難アリな人物でしょ?
メロスくんを“裁く”王様っていうのも
圧制者さんな訳よね?
そこらへん、完全にスルーしちゃう《解説》って、
いいのかしらねえ?
「うむむゥ! ふくらむゥ~ぎもんッ!」
「がるるぐる!」(←訳:つのる疑惑!)
バーネットさん著『小公女』では。
壺井栄さん著『二十四の瞳』では。
高村光太郎さん著『智恵子抄』では。
作品と《解説》は、はたして
バランスが取れているのか?
どこか、傾いちゃっていないか?
「ゆゥ~らッ、ゆゥ~らッ?」
「ぐるるるがるっ?」(←訳:揺れてるかもっ?)
矛盾や破綻、
ズレや亀裂をスパリずばりと追及しながらも
ユーモアも忘れない著者・斎藤さんの分析には、
活字マニアさんなら、
アハハと笑ったり、
そうだよね~と頷いてしまう箇所も多数、かもしれません。
「いろいろォ、かんがえさせられるゥ!」
「がるっるーるぐる!」(←訳:トリッキーな御本!)
フィクション好きさんにも
ノンフィクション派さんにもおすすめの鮮烈新書、
ぜひ、一読してみてくださいね♪