テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

― 名建築の、あで姿 ―

2019-10-18 22:38:25 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うェるかむゥ、じゃぱんかッぷゥ~!」
「がるる!ぐるるるがるる~!」(←訳:虎です!踏み込めペダル~!)

 こんにちは、ネーさです。
 祝!ジャパンカップサイクルロードレース2019開催!
 10月20日、宇都宮の古賀志林道をメインコースに行われる
 国内最大級のワンデイレースには
 海外の強豪チームも参加しますよ♪
 宇都宮市内で19日に催行されるクリテウムレースにも
 じ~っと注目しながら、
 はい、本日の読書タイムは
 こちらの御本を、どうぞ~!

  



     ―― 東京建築遺産さんぽ ――



 著者は大内田史郎(おおうちだ・しろう)さん、
 写真は傍島利浩(そばじま・としひろ)さん、
 2019年8月に発行されました。
 
「げんきィにィ、げんえきィ~!」
「ぐるるるがる!」(←訳:おきれいです!)

 題名に『建築』『遺産』と文字が並ぶと、
 近年流行している《廃墟》の写真集かな?
 と思う御方もおられることでしょうが、
 いいえ、違うんですよ。

 写真集であり、
 建築ガイドでもあるこの御本に掲載されているのは、
 現在もちゃあんと使用されている現役の建物、
 もしくは
 美術館/博物館に準ずる形で
 大切に管理に保存されているものばかりです。

「いがいィとォ、みぢかァなのでス!」
「がるぐっるるる!」(←訳:ここ知ってるよ!)

 御本の表紙になっているのは、
 東京国立近代美術館工芸館、
 旧陸軍の近衛師団司令部庁舎であった
 1910年竣工のレンガ造り・地上2階の建物は、
 1972年、国の重要文化財に指定されました。

 そして、いざ本文へ、と
 ページをめくってみれば……

「おおッ! しぶいィ~!」
「ぐーるる!」(←訳:ドームだ!)

 外見は、いかにも年代物、
 けれど内部は、
 造船所の技師さんたちの支援を得て作られたという
 珍しい木製のドームに、
 カールツァイス製の口径20センチの望遠鏡――

 1921年竣工、
 現在は天文台歴史観として
 一般に公開されている国の登録有形文化財は、
 国立天文台、
 と言う方が通りがいいでしょうか。

「ここもォ、ゆうめいィでスゥ!」
「がるるぐるるるがる!」(←訳:TVで見たことある!)

 東京都・東久留米市の、
 自由学園女子部食堂は
 フランク・ロイド・ライトさんと遠藤新さん設計による
 学校校舎の一部。
 現在も学生さんたちの食堂として使われています。

 先日、展覧会情報でご紹介した
 東京駅丸の内駅舎、
 それに、
 中央区の日本橋――
 麒麟の彫像が印象的な“日本の道路の起点”も
 1999年、国の重要文化財に指定されてしますし、
 あらっ、ここステキですね!

「すてんどォぐらすゥ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:タイルもすごい!)

 埼玉県川口市の、
 旧鋳物問屋鍋平別邸(川口市母子・父子福祉センター)は、
 ステンドグラスが素晴らしい~!
 これはもう、
 現代では再現できそうにないデザインだわね……。

「どのォたてものォもォ~」
「が~っるぐるがるる!」(←訳:ず~っと保存したい!)

 私ネーさが、個人的に、
 えっ?この建物ってこんなに美しかったかな?
 と今更ながら感激してしまったのが、
 東京・台東区の
 東武浅草駅です。

 写真を担当した傍島さんの腕の良さゆえか、
 まるでマンハッタンあたりの
 レトロなビルヂング……のように見えるこの建物は、
 1931年竣工、
 地上7階地下1階、
 全体がとてもシャレていて、
 このままでいて!
 再開発なんてしないで!
 と嘆願したくなる凛々しさですよ。
 
「だいじにィしなくちゃッ!」
「ぐるがるるぐる!」(←訳:その価値はある!)

 東京と東京近郊、
 遺産などと言わず、
 これからも貴重な財産として保持してゆきたい
 名作建築たちのあで姿を、
 アート好きさん&写真好きさん、
 歴史好きな活字マニアさんは
 ぜひ、ご覧くださいな。
 おすすめです♫ 
 


コメント
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