テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

またしても、映画を、《語る》。

2019-10-21 22:40:13 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 じてんしゃもォ~がんばりィましたでスゥ!」
「がるる!ぐるるがるぐる!」(←訳:虎です!林道に響く歓声!)

 こんにちは、ネーさです。
 10月20日に宇都宮市で開催された
 ジャパンカップサイクルロードレース2019の優勝者は、
 バウケ・モレマさん!
 (国籍はオランダ、所属チームはトレック・セガフレード)
 2015年に続く2度目のジャパンカップ優勝です♪
 おめでとうモレマさん!
 オフタイムには日本の秋を楽しんでね~と拍手を送りながら、
 さあ、本日の読書タイムは、
 こちらの御本を、どうぞ~♫

  



   ―― 町山智浩・春日太一の日本映画講義 ――



 著者は町山智浩(まちやま・ともひろ)さんと
 春日太一(かすが・たいち)さん、
 2019年6月に発行されました。
 『時代劇編』と副題が付されています。

 先日は、町山さん&春日さんの『日本映画講義』の
 『戦争・パニック映画編』を御紹介しましたが、
 こちらは『時代劇』……ん?

 『戦争映画』と『パニック映画』は
 2ジャンルで1冊、だったのに、
 『時代劇』は1ジャンル1冊なの?
 と、疑問を抱きながら読み始めてみれば――

「うむむふゥ! これはッ!」
「ぐるるるがる~!」(←訳:スゴイぞコレ~!)

 いやーメチャクチャ面白い!
 1冊まるごとが時代劇を論ずるのに費やされたのも
 納得の面白さ、愉しさです。

 御本の本文は、

 第一章『七人の侍』
 第二章『宮本武蔵 五部作』
 第三章『剣 三部作』
 第四章『子連れ狼 シリーズ』
 第五章『竜馬暗殺』『浪人街 RONINGAI』
 第六章『御用金』『人斬り』
 
 という6つの章から構成されており、
 いきなり読み手の好奇心をグイっと掴むのは――

「くろさわァかんとくゥ!」
「がるるるるぐる!」(←訳:日本映画の頂点!)

 画質が4Kにブラッシュアップされた『七人の侍』をサカナに、
 町山さんと春日さん、
 黒澤明さんについて、
 映画会社首脳陣との駆け引き、
 撮影現場でのエピソードや、
 黒澤さんの『用心棒』『椿三十郎』が
 いかに日本の時代劇を一変させたか等を
 嬉しそうに語り合います。

 そして、
 『七人の侍』が
 世界に与えた影響の大きさを。

「あらためてェ、びッくりィ!」
「ぐるるがるるる……!」(←訳:物凄いことだね……!)

 映画に詳しくない人にもよく知られている
 『七人の侍』を入口に、
 町山さんと春日さんの対談は
 第二章へと進みます。

 内田吐夢さんによる『宮本武蔵』五部作は
 実は、戦争映画?

 アウトローを演じる原田芳雄さんの
 “だらしない感じ”のかっこよさ。

 ホントにもう、
 膨大な知識に裏打ちされた
 《時代劇映画》談義に圧倒されるばかりですが、
 その中で、私ネーさが、

「ええええェ~ッ?!?」
「がるぅ~!」(←訳:うそぉ~!)

 と引っくり返ったのは、
 本文180ページからの、

  『機動戦士ガンダム』の名シーン
  ジェットストリームアタックの原型は、
  劇場版『子連れ狼』の第2作
  『三途の川の乳母車』にある。

 という指摘です。

「ほわわッ!」
「ぐるるる??」(←訳:そうなの??)

 《ガンダム》を知らぬ御方には
 何のこっちゃ?なお話で、
 《ガンダム》マニア諸氏には
 よく知られたお話なのでしょうけれど、
 私ネーさは初耳でしたので、
 ぽかーんとしてしまいました。

 時代劇……侮っちゃいけませんね!

「あらためてェ~」
「がるるる!」(←訳:見直そう!)

 日本映画の、
 黄金の日々と、
 挑戦の日々。

 監督さん、俳優さん、
 《時代劇》という
 独特であり普遍的でもある世界を構築する
 撮影所のスタッフさんにも
 目配りを忘れない町山さん春日さんの名講義は、
 映画マニアさんにも
 活字マニアさんにもおすすめです。
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
 
  
コメント
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