テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 学び舎に、キラめく星 ~

2020-12-20 22:26:23 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 てんぷらにィ~するべきィかッ?」
「がるる!ぐるるるがるるる!」(←訳:虎です!サラダもいいよね!)

 こんにちは、ネーさです。
 明日の冬至に向けて、
 さて、カボチャをどう料理しましょう?
 天ぷら、サラダ、煮物……
 う~んう~んと迷いつつ、
 さあ、読書タイムです。
 本日は、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪

  


 
      ―― 女の園の星 1 ――



 著者は和山やま さん、2020年7月に発行されました。
 《このマンガがすごい!2021》では
 第1位を獲得した快作ですよ。

「ぱちぱちぱちィ~!」
「ぐるるるるがるるるる!」(←訳:おめでとうございます!)

 前回記事では、
 萩尾望都さん作『ポーの一族 秘密の花園1』を
 御紹介いたしましたが……

 こちらの作品は、
 ベクトル真逆!なコメディ作品、
 いえ、コント的作品、
 と形容すべきでしょうか。

「せんせいィ~なのでス!」
「がるるるる!」(←訳:女子高のね!)

 ”女子高の先生”と聞いて、
 活字マニアの皆さんが
 いちばんに思い浮かべるのは
 『山月記』『李陵』他で知られる
 文豪・中島敦さんかもしれません。

 スーツがよく似合いそうな
 短めの黒髪。
 どう見ても
 体育会系には程遠い
 眼鏡男子。

 ルックスの点では、
 この御本の主人公・星(ほし)先生と中島さん、
 共通項が多いわね。
 
「でもねッ!」
「ぐるるるるるがるるるる!」(←訳:中島敦さんはモテたんだ!)

 女学生さんたちに
 大人気だったという
 中島敦さんに比べて、
 星先生は――

「きょうもォ、またァ~」
「がるるるるるる~る!」(←訳:振り回されてま~す!)

 毎日、授業終了後に
 生徒さんから
 先生に提出される学級日誌。

 その日の授業科目が何であったか、
 授業の内容や
 生徒たちの様子はどうであったか、
 などを書き込む学級日誌の、
 下段にある“備考欄“に。

 星先生のクラスでは、
 その備考欄に
 絵を描く生徒が現われました。

「ただのォ、いたずらがきィ?」
「ぐぅるるるる!」(←訳:じゃないんだ!)

 備考欄の絵は、実は、
 《絵しりとり》。

 リンゴの絵があったら、
 次の日の日誌には
 ゴリラの絵が、
 その次の妃の日誌には
 ラッコの絵が……
 という具合なんですね。

 星先生は、
 怒るでもなく、
 止めるでもなく、
 むしろ秘かに面白がりながら
 毎日の《絵しりとり》の連鎖を
 見守っていたんですけど。

 ……これは?

 今日の日誌の《絵しりとり》は、
 いったい何を描いたものなんだろう??

「むむむゥ~んッ??」
「がるるぐる!」(←訳:完全に不明!)

 謎の《絵しりとり》に
 ぷふふっとふき出す第一話『1時間目』、
 教室に乱入者あり?の『2時間目』……

 シュールなコメディ、のようでいて、
 もしかしたらこれって
 リアル女子高生活なのかしら?
 とさえ思ってしまう
 摩訶不思議なパワーに満ちた
 『女の園の星』、
 マンガ好きな御方はもちろん、
 中島敦さん大好きな活字マニアさんにも
 おすすめですよ。

 星先生だけでなく、
 脇役さんたちの活躍&暴走にも、

「くひひひッ♪」
「ぐるるるっ♫」

 と笑いながら、
 ぜひ、一読してみてくださいね。



 
コメント
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