テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 歴史に《鬼》を探して ~

2020-12-22 22:42:19 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 こんやッ、ほうそうゥ~なのでスゥ!」
「がるる!ぐるるるるるるぅ?」(←訳:虎です!どうなるのかなぁ?)

 こんにちは、ネーさです。
 今日12月22日のNHK『LIFE!』では、
 社会現象になりつつある
 あの大ヒット作のパロディが放送されちゃうとか?
 いや~どんな出来になってるのかしら♫
 とニヤニヤしながら、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は……ふふふ、こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
       ―― 鬼滅の日本史 ――



 監修は小和田哲男(おわだ・てつお)さん、
 2020年10月に発行されました。
 『JAPANESE HISTORY OF DEMON SLAYERS』
 と英語題名が付されています。

「こんしゅうもォ、とッぷゥでしたでス!」
「ぐるがるる!」(←訳:10週連続だ!)

 映画『鬼滅の刃 無限列車編』は
 公開以来10週連続で興収首位、
 動員数も首位、と
 前代未聞の記録を築きつつありますね。
 
 そして、
 おもちゃ屋さんには
 チビッ子ちゃんたち向けの鬼滅グッズが、
 書店さんのコミックコーナーには
 《『鬼滅の刃』売切れ》
 《入荷未定》
 の文字が……。

「ふゥッ! すごいィでス!」
「がるるぐるるる!」(←訳:熱気がひしひし!)

 本書『鬼滅の日本史』は、
 いわゆる関連本の一種と申せましょうが、
 監修者である小和田哲男さんは
 歴史学者さんであり、文学博士であり、
 NHK大河ドラマの時代考証を担当する
 歴史のプロフェッショナルです。

 現在放送中の『麒麟がくる』の時代考証も
 小和田さんが担っておられるそうですよ。

「てぬきィ、なしィ!」
「ぐるがる!」(←訳:本気です!)

 巻頭には、
 《鬼に喰われる人々》
 と題して、
 《鬼》絡みの絵画や彫刻作品の
 カラー図版が掲載され、
 続いて本文は、

 『はじめに』
 第1章『人類の捕食者 鬼の誕生』
 第2章『実録 人類vs.鬼』
 第3章『隠された《鬼滅の暗黒史》』
 第4章『新考察《鬼滅の刃》の謎』
 第5章『鬼とはなにか』
 『あとがき』

 という5つの章から構成され、
 《鬼滅の刃》の登場人物や時代の背景、
 歴史のエピソード、コラムなどが
 描かれています。

「ゆにィーくゥなのはァ」
「がるるぐる?」(←訳:第3章以降?)

 第1章&第2章は、
 歴史好きな活字マニアさんにはお馴染みの、
 日本史のダークサイドが中心となっています。

 対して、
 《鬼滅の刃》のストーリーに
 触発されたかのような
 独特の解析が織り込まれてゆくのは、
 第3章以降、でしょうか。

 キャラクターたちの過去と現在、
 大正時代を舞台にした理由、
 物語の重要な鍵となる
 『青い彼岸花』は
 どこから来たのか……。

「そこまでェでス!」
「ぐるるるがる!」(←訳:ネタバレ禁止!)

 はい、おしゃべりは
 ここまでにしたい、んですけど、
 これだけは言わせて!

 『あとがき』、必読です。
 《鬼は滅んだのか》と題された文章は、
 短い中にも考えさせられる事柄が多く、
 しんみりしたり、
 あらためて本文を
 読み直したくなったりしましたよ。

「おおぜいのォ、かたがたにィ~」
「がるるるぐるる!」(←訳:おすすめしたい!)

 《鬼滅の刃》を知らなくても、
 この御本をきっかけに、
 コミックを読みたい!
 アニメを見たい!
 となるかもしれない一冊です。
 
 《鬼滅の刃》ファンの方々はもちろん、
 歴史大好きな活字マニアさんも、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪



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